塗り床シリーズ TFコート

剥がれない、機能性に優れた塗り床 TFコート

 塗料の開発メーカー㈱アルバー工業、平成7年(1995年) ”剥がれない塗り床塗料” 低臭気高接着床材TFコート開発、機械強度・耐薬品性・耐熱性があり、人にそして環境にも優しい微香性、アウトガス性もプラスした塗り床材(国産初)に成功し食品工場へ販売開始しました。

 日本の高度成長のあらゆる環境の中でコンクリートの剥き出し床の改善が求められていました。食品工場は日々、徹底した清掃や点検・監視の作業工程で異物の混入が起こらないよう細心の注意を払っています。浮遊する塵やごみが床に溜まり、ドアの開放や人の移動などで舞い上がり生産中の食品に付着することが起こります。この現象は食品に限らずありとあらゆる現場で起こっています。近年は半導体など超微細な製品工程、医療現場の細菌防備、研究施設の薬品使用、高速車両で走り回る物流現場など人や物が頻繁に行き来することで見えない異物が弊害を起こします。使用する床の機械強度、耐薬品性、耐熱性、静電防止、安全性、接着性などに優れた塗り床TFコートが多くの場所で採用頂いています。

食品製造ラインの異物混入・物流倉庫の火災の危険

 高度成長期の初期の頃は骨材に色素を混ぜたり、塗料を塗布することで綺麗さを保つことでした。”カラフルで安価な塩ビシートを貼り”綺麗さを保ってきました。しかし、塩ビシートや塗り床の経年劣化や剥離が避けられず、動かせない機械類や作業台の下、人やリフトの移動スペースは休むことのない床のメンテナンスが置き去りになります。

 平成期に入って品質保証の中で生産管理、品質管理、安全・安心の空間づくりの重要性が求められ、新興国に生産移転する過程で日本は高度な生産技術の環境整備が求められました。近年はIT社会の微細な半導体、AI技術、高度医療、食品の安全、化学物質などの規制認定など床や壁面などの空間メンテナンスに十分な注意と配慮が求められました。

アルバー工業では平成7年(1995年)お客様の要請で ” 剥がれない塗り床TFコート ” の開発を行いお客様の要請に基づき、TFコートをシリーズ化して開発しました。

半導体・物流倉庫など火災の発生 危険な空間

 日本の基幹産業の多くは半導体によって構成されている中で、旭化成延岡工場、ルネサス那珂工場の半導体工場火災に見舞われ、日本の自動車産業など多くの産業にとって衝撃的な事故に発展しました。5年前事務用品流通アスクルの大型物流倉庫、昨年末大阪北港舞洲の医薬品や食料品が保管された7階建て物流倉庫の火災が起こり甚大な被害がありました。集約化と大型化がされた物流倉庫の火災は社会的な影響が甚大です。倉庫内を縦横無尽にリフトが走る物流倉庫の中でどのようなことが発生するのか? 工場や倉庫内の監視活動の難しさに影響しています。密閉された構造物で頻繁に起こる火災の被害が気がかりです。

塗り床 TFコートの流通

「熱交換塗料」「防錆剤CCP-117」+塗り床「TF-コート」

 地球温暖化に貢献する塗料「熱交換塗料」、「防錆剤CCP-117」の流通に全力を挙げている中で、アルバー工業の開発した”塗り床シリーズ「TFコート」基本機能+静電防止”の取り組みを始め、従来の流通先と合わせ、新たな顧客ルート開拓に一歩踏み出しました。特殊塗料と顧客の要望の多様性から開発メーカーがシリーズとして広めていました。熱交換塗料は各地の研究会や協力代理店の流通をベースに行っています。

 コロナ禍の厳しい流通過程の中で、基本性能「機械強度・耐薬品性・耐熱性」+静電防止を加味した製品を”容易な刷毛やローラ施工の開発製品”を提供する決断に至り、多様な現場、特殊塗料の過程をお客様との意思疎通の連携のもとで広げてまいります。お客様のご期待に沿えるようご協力を得て全身で取り組んでまいります。    ㈱アシスト 中村冨美雄