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次世代 ペロブスカイト型太陽光発電 普及へ

発明者(現横浜桐蔭大学特任教授)
発明者(現横浜桐蔭大学特任教授)

政府 次世代型太陽光発電の普及を推進

2009年、宮坂力(現横浜桐蔭大学特任教授)教授が長年の研究の中で 画期的な太陽電池を次世代電池としては最初に提案しました。その後世界は研究開発を進め、すでに生産体制に入っています。日本でも実用技術かプロジェクトの中で研究開発が進められ世界をリードしています。ロシアのウクライナ侵攻によって世界情勢は大きく変わっています。化石燃料の高騰、地球温暖化の加速など世界は混沌とした状況の中で、次世代のエネルギー開発が求められています。4月4日、岸田首相は「再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議」でペロブスカイト型と呼ばれる次世代太陽電池を2030年までに普及させる方針を打ち出しました。

現行のシリコン系太陽電池

  • 重くて硬い 設置に一定の制限
  • 屋根・壁面の設置に思い(荷重制限)
  • シリコン結晶を合成する(輸入)
  • 生産コストが高い
  • 輸送費が掛かる
  • 変換効率 25%
  • 耐用年数 20~30年
  • 太陽光の光源が影響する(南側)

次世代ペロブスカイト太陽電池

  • 軽量で柔軟 様々な場所に設置可能
  • 屋根・壁面などの設置に軽い
  • フイルム等に印刷、塗布(原料国内)
  • 生産コストが安い 大量生産可能
  • 輸送費の低減
  • 変換効率10~20%、25%開発中
  • 耐用年数10~15年 開発中
  • 北側、曇りの日、室内、LEDでも可

積水化学本社リニューアル工事(関電堂島ビル)次世代太陽電池 2023年3月着工 2025年4月完工
積水化学本社リニューアル工事(関電堂島ビル)次世代太陽電池 2023年3月着工 2025年4月完工

世界が注目する次世代型太陽電池

2025年大阪駅北側梅北第2期工事完成に合わせて、積水化学工業はビルの壁面にフイルム型ペロブスカイトの施工を実現し大規模な実証実験を行うと発表しています。2025大阪・関西万博の各所で次世代型太陽電池の実証現場が設置され、日本の開発技術が世界に先行して実現する開発の展示場になると予想します。

世界は実用化に向けた量産化に一部入っています。中国も一社がすでに量産体制を構築している。塗布や印刷で作ることができることで、一日に製造できる量が多いことから低コスト化が期待されています。積水化学工業は積極的に事業に参加、京都大学のベンチャー企業変換効率25%実現の記事もニュースになっています。

次世代太陽光発電 ペロブスカイト 積水ハウス

現行のシリコン系太陽電池に替わる、次世代プロブスカイト太陽電池は日本の研究者が研究開発した次世代型発電パネルとして実用化に向けた実証が行われ、海外では量産化の動きまで出ています。4月4日、岸田首相は「再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議」で2030年までに普及に向けた行動を発表しました。積水ハウス工業はフイルム型ペロブスカイトを製品化し、大阪梅北にあるJR関西ビル、堂島の関電ビル(積水ハウス本社ビル)の外壁リニューアル2025年、実証を行う。

:積水ハウス工業のPDF資料掲載 大阪万博にも実証現場が造られ技術の検証と普及への提案

次世代太陽電池 ホンダも参入

次世代太陽電池 ペロブスカイト Hondaも参入

現行のシリコン系太陽電池は中国系のメーカーに市場を奪われた日本は日本人が開発したペロブスカイト型次世代太陽電池を政府も支援して2030年度に日本の産業に復活を目指すと発表しました。積水化学に続きHondaも意欲を示していることが判明しました。2014年まで独自の太陽光パネルで市場に挑戦していたホンダは次世代の太陽電池に自動車の屋根・工場の屋根・建築物の壁などのパネルに意欲を示しています。主原料のヨウ素の生産量は世界2位で原料資源も日本で調達できることで自給率が確保されています。既に中国・欧州でも研究開発になり出しています。2035年に向けたEV自動車への搭載も視野に入れた取り組みが期待されます。(朝日新聞記事・2023:04:16)