人口増加と化石燃料で地球温暖化

世界の人口増加と化石燃料石炭・石油・ガス)によるエネルギー消費でCO2の排出量が増え、地球温暖化の深刻な環境を生み出しています。資源の潤いと厳しさを生む社会に大きな検証が突き付けられ、2020年から世界の国が削減目標に取り組みます。日本は世界6位の排出国で、原発事故も併せて大きな責任があります。

 日本の戦後復興と高度成長期に煙突が林立つ石油コンビナートが臨海地帯に出来上がりました。

  • 日本の戦後復興と高度成長に佐久間ダムや黒部ダム等による水力発電を使い、石炭・石油による火力発電の電源を利用しました。第一次オイルショック(1973年)で原発利用が始まる。
  • 高度成長期に石油コンビナートが都心に近い臨海部に工場が立ち並び煙突から黒い煙や白い煙を出し続けました。ダイオキシンによる光化学スモッグなどが発生し環境問題を起こしました。
  • 深刻な健康被害により、コンビナート周辺の人的被害を食い止めるため、工場の汚染発生度合いなどを確認しながら、日本の技術の積み重ねによって排煙汚染を徐々に減らしました。
  • 自動車の増加で都心を走るデイーゼルトラックなどの黒い排気ガスがによる汚染が深刻になり、東京都条例(2003年)で車両の侵入規制を図り、国やメーカーも規制基準の対応を迫られました。
  • 空調機や冷蔵庫の冷却に利用されたフロンガスが「オゾン層の破壊」を引き起こし地球温暖化の議論につながってきました。フロンガスの責任回収とノンフロンに切り替えを行ってきました。
  • 石油や石炭から排出される二酸化炭素が地球温暖化の大きなカギとなっています。パリ協定の順守を世界の全ての国が求められています。最大の排出国中国、米国、インドで50%しめる。

 化学物質が増えること、放棄される廃棄物汚染、河川や海に流れ出す工場や生活の排水汚染!

  • チッソ水俣工場(熊本県)から排水された鉛水銀が深刻な病を引き起こしました。日本の多くの土壌や河川から色々な汚染物が流されました。昨年熊本県水俣の世界会議で水銀灯・蛍光灯等が作れなくなりました。
  • 今、深刻な産業廃棄物は原発の使用済み核燃料の最終処分が定まっていないことです。福島の原発事故処理は30年~40年かかると言われています。
社会で求められていることは地球温暖化対策、CO2削減、資源の有効活用と、省エネルギー、省資源、省コストなどに役立つ技術開発と製品、さらに流通と活用の広まりが求められています。

第一次産業革命~第4次産業革命の時代に入る。

18世紀中頃(1850年頃)にイギリスを中心に起こった産業の大きな転換期を表します。

  • 第1次産業革命は18世紀に誕生した石炭蒸気の蒸気機関車、蒸気船、織物の機械化などの軽工業化が始まりました。蒸気船などを建造して遠洋航海が活発になりました。
  • 第2次産業革命はドイツなどが中心となり石油を使った19世紀の電力利用による重工業化が起こり大量生産の時代へと発展していきました。
  • 第3次産業革命は20世紀後半に普及し始めたIT産業の加速でした。インターネットの製造工程への応用などで全ての生産、情報が活発になり発展を加速しました。

今、第4次産業革命に突入してドイツなどは国家戦略として取り組んでいます。日本は少し遅れていると言われています。

  • 第3次から進化して、開発から生産、販売、物流などが「スマート化」し、品質、価格、納期、サービスなど商品力全体の向上を目指す産業が動いています。
  • ドイツが掲げる国家戦略の提起は「エネルギー」「健康・食品」「モビリティ(移動性)「セキュリテイ」「通信」の5大重点分野を掲げていると言われています。