安倍政権の誕生と政権基盤
2012年12月26日、3年間の野党生活を経て、自民党総裁に返り咲いた安倍晋三が第2次安倍内閣を発足させました。戦後政治の大半を率いた自民党は、民主党政権の失政を批判し、政権奪還を果たしました。安倍政権は自公連立で衆参両院の過半数を確保し、安定した政権基盤を築きました。また、安倍政権は「アベノミクス」と呼ばれる経済政策や「積極的平和主義」と呼ばれる外交・安全保障政策を推進し、国内外に影響力を発揮しました。MicrosoftEdgeチャットで掲載修正
安倍派の歴史と派閥交代
安倍派は、田中角栄の金権政治に対抗する角福戦争を仕掛けた福田赳夫の流れをくむ自民党の派閥です。2012年に安倍晋三が自民党総裁に返り咲き、第2次安倍内閣を発足させたことで、安倍派は自民党の最大派閥となりました。2020年9月に安倍首相が退陣した後、安倍派は細田博之を新たな派閥代表に選びました。しかし、細田氏は衆議院議長に就任したことで、派閥代表を安倍氏に交代しました。これにより、安倍派は再び安倍氏の影響下に入りました。
安倍派の問題点と捜査
安倍派は、7年以上の長期政権の中で、政治とカネの問題に直面しました。例えば、「桜を見る会」や「森友・加計学園問題」などの不透明な財政支出や利益誘導が批判されました。また、「統一教会疑惑」と呼ばれる問題にも直面しました。これは、安倍首相や自民党幹部が統一教会の関連団体との関係を隠蔽し、政治的な利益供与を行ったという疑惑です。この問題は、安倍派の信頼性や透明性を大きく損ないました。さらに、特捜部は安倍派のパーテイー収入を収支報告書に無記載とした疑いで一斉捜査に乗り出しました。これは、政治資金規正法違反の可能性があるとしています。安倍派の問題は、リクルート事件以上の令和の疑獄と表現する人もいます。
: 安倍派のパーテイー収入、収支報告書に無記載 特捜部が一斉捜査