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政治とカネの闇に揺れる政権与党 自民党

野党は自民党に全議員の裏金リスト要求

立憲民主、日本維新の会、共産党、国民民主の野党4党は、自民党派閥の裏金問題について、新年度当初予算案の委員会審議が始まる来月5日までに、関与した議員を一覧にして示すよう自民党側に要求しました12自民党は提出に向けて検討を始めているとのことです1. この問題は国会日程に影響を及ぼす可能性があるため、注目されています。

また、野党は「裏金議員リスト」の提出を求めており、自民党の全国会議員に対して収支報告の不記載について自己申告に基づく調査を行い、作成した不記載議員リストを2月5日の朝までに提出するよう要求しています3岸田総理大臣は、現在、自民党の各政策集団や議員側の政治団体において政治資金収支報告書の訂正作業が行われていると認識しており、情報提供を進めていると述べています3

この問題は政治資金規正法の抜け穴とされる政策活動費についても焦点となっており、野党側は廃止を求めています3立憲民主党の山田勝彦議員は、政策活動費の使途について疑問を呈しており、その使い道を明らかにする必要があると指摘しています3岸田総理大臣は、政策活動費は党に代わって党勢拡大や政策立案調査研究を行うために支出されているものであり、適切に使用されていると認識していると述べています3.

通常国会召集 政治改革が最大の焦点

1月26日、150日間の通常国会が召集され、予算委員会で論戦が交わされました。30日参議院本会議場に衆参両院議員が一同に参列し天皇陛下をお迎えし始まりました。

額賀衆議院議長

「内政外交のそれぞれにおいて、速やかに必要な施策を講じ国民生活の安定向上を図り、国際社会の一員とし、諸外国との相互理解と協力を深め、世界の平和と繁栄に寄与していかなければならい」と式辞を述べられました。

天皇陛下より

「国会が国権の最高機関として、当面する内外の諸問題を対処するに当たり、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えることを切に希望します」言葉を述べられ開会式を終えました。

異例の国会開催日程で27日から国会論戦が始まっており、遅れて1月30日衆参両院で首相の所信表明演説が行われ、本会議場での議論が交わされ、6月23日までの150日の火ぶたが切られました。

自民党派閥の政治資金パーテイー裏金疑惑

大学教授の地道な捜査に基づいた政治資金パーテイー金額の未記載の違法性の訴えから端を発した東京地検特捜部の総力を挙げた捜査体制によって12月国会は騒然とする日々が連日続き、政権与党自民党の違法な政治資金が浮き彫りになり、最大派閥の清和会(安倍派)の幹部が追及の矢面に立っています。長期政権を誇った安倍政治の闇の部分が大きく報じられています。自民党の最大派閥安倍派は選挙を勝ち抜きながら、派閥の人数も膨れ上がり最大派閥になっています。第2次安倍内閣は明治の議院内閣制になって選出された総理大臣の中で最長の7年以上を記録する中で色々な歪が現れてきました。森友・加計問題、桜を見る会の不正支出、旧統一教会との関係(凶弾に倒れる)など負の遺産も残し、今また安倍派解散(福田赳夫の創設の名門)の混乱の中にあります。大学教授の訴え→東京地検特捜部が全国から捜査官を集め→安倍派・二階派を捜索、派閥と事務局、議員と会計責任者の捜索を行い、任意で議員から事情聴取を繰り返し、起訴・不起訴の判断をしています。マスコミは連日情勢を追いかけています。

NHKのマガジンで経過を報道しています。↓  経過を順序だてて報道しています。

政治資金パーテイーの裏金は癒着と脱税!

政治活動に「金が要る」ことから国会議員5人以上の政治団体、選挙によって2%以上の得票率を得た団体に国民一人当たり250円→300億円を政党助成金として配布する。国会議員は満足できず政党・派閥パーテイーを再々開催し、事業者・国民から2万円×何枚を広く徴収し費用の差額を党や派閥の資金としプールし政党や政治家に流し、選挙資金、政治家、秘書などに分配する仕組みを巧みに作りあげています。集めた資金を党や団体の裏金として帳簿から外し、外部に見えない形でカネの流れを作りあげています。最大派閥の安倍派は法的違法性を知りながら裏金を造り、逸脱のような背信行動を行なっていた。国民に選ばれた国会議員が脱税・賄賂に値する行為を長年続けていたことに驚きを感じます。国民に対してクリーンな政治を目指す制度を悪用した「国民に選ばれた政治家」に信頼を託すことはできません。政治家と事業者の癒着の温床となっていることに国民は怒る必要があります。

違法な仕組みを長年放置してきた「安倍派議員及び幹部の責任」が問われ信頼できる政治姿勢を示していただきたいと願います。

政治家は知らなかった?連座制の適用

東京地検特捜部は政治資金パーテイーの裏金疑惑に総力を挙げて立件に立ち向かいましたが、何故か大物政治家は不起訴処分とし会計責任者の立件に留まりました。議員は「知らなかった」と証言し会計責任者に任していたと証言を繰り返しています。一般的な常識的な範囲として大きな違和感を抱く議員の答弁です。公職選挙法で明記している連座制の抜け道(国会議員が作った法律)の法律の範囲で国会議員が不起訴となっている。

一般社会では認められない法的な抜け道を作っている公職選挙法に大きなメスを入れる必要がある。さらに、国民一人一人が「選挙の一票」の重要性を再認識する時が来ています。

地方の首長選で自公厳しい審判

自民党の裏金疑惑で揺れる中、首長選挙

京都市長選挙は松井氏が辛勝!

京都市長選挙は4期の門川市長の立候補しないことで、新人の争いとなりました。元民主党の副官房長官松井氏が立憲・国民・自民・公明の推薦を受け立候補、共産党推薦の福山氏に辛勝しました。京都市議の村山氏は維新・国民前原氏の推薦を受けたが選挙前、違法パーテイーの開催が発覚、推薦取り消し自由投票の事態に、自民党府議の二之湯氏が自民分裂立候補の中、共産党の強い地盤である京都で共産党福山氏が肉薄しました。

 

保守王国群馬 県庁所在地前橋市長選挙結果

福田赳夫、中曽根康弘、小渕恵三、福田康夫の戦後の歴代首相を輩出した保守王国群馬の県庁所在地 前橋市の市長選挙は立憲民主党・国民民主党・共産党・社民党が推薦支援した新人小川 晶(県議4期 41歳)が立候補、自民・公明推薦の山本 龍(現職市長の4期目 64歳)に戦い挑みました。

「自民党の政治とカネで揺れる国会議員」の姿勢が問われる中で、保守王国群馬の県庁所在地前橋市長選は重要な選挙と位置づけられ激しい戦いが繰り広げられました。

 

「政治とカネ」の腐敗政治の中で保守王国の地盤でも大きな審判が下されました。支持率が低下の一途を辿る中で、重要な地方の動向が今後の政局に大きな影響を及ぼします。同時に行われた県議会補選で日本維新の会候補が当選しています。