電気自動車と全固体電池開発を急ぐ日本

1985年吉野彰氏がリチウムイオン電池の負極に炭素

2019年10月、旭化成の技術者吉野彰氏にノーベル化学賞の受賞が決定しリチウムイオン電池開発に日本人が大きくかかわったことを知る。

2010年頃はリチウムイオン電池の生産シエアーは日本が主でした。

2020年の今は中国、韓国に生産が移り、日本トップのパナソニックも4位に落ちています。日本は新たな技術開発に活路を求めて産学連携(NEDO)など国を挙げて取り組みを急いでいます。

新技術の主流派「全固体電池の開発」によって、自動車のEV化に対応する技術開発を急いでいます。中国では国を挙げて支援をしています。

重要なのは、安価、安全、小型軽量、急速充電など多くの課題を克服する必要があります。最近では韓国の現代自動車に搭載したLG電子のバッテリーが発火を起こしています。世界が開発にしのぎを削っています。

温室効果ガス排出ゼロ宣言は大きなインパクト

世界は「温室効果ガス排出ゼロ」に向かって加速しています。ちぐはぐな世界が一つになろうとしています。

  • 原油産出国の原油マネーの限界
  • 石炭火力の二酸化炭素排出量の制限
  • 地球温暖化による深刻な被害拡大
  • EU圏のジーゼルエンジンから脱却
  • 米国の石炭・シエールガス産業の縮小
  • 成長する中国の二酸化炭素排出制限
  • 新たな技術革新が国を支える

高度成長期スモッグによる健康被害を経験した日本は、新たな問題の解決を技術革新につなごうとしています。

自動車の排出ガスは二酸化炭素排出の2割を占めています。世界はEV化に突き進んでいます。石炭の火力発電からのEV化は問題を残しています。日本は石炭火力の発電の縮小に舵を切りました。

全固体電池開発は日本の新たな成長産業

全固体電池開発特許出願トヨタがトップ

現状では全固体電池開発の特許出願件数は日本は先行しています。トップはトヨタ自動車です。トヨタはハイブリット技術、水素電池車技術で先行していますが、世界の自動車メーカーはEV化に向けて加速しています。日産などがEV技術が先行しているように見えています。自動車に搭載する電池は安全性、経済性が求められます。安全の面では日本製ですが、経済流通と生産では中国・韓国に遅れをとっています。全固体電池は日本の誇る技術を結集して、一日でも早く世に送り出して貰いたいと願っています。