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熱交換塗料 検証② 新宿四谷保健センター 

2023年9月6日 10年目の熱交換塗料検証 画像
2023年9月6日 10年目の熱交換塗料検証 画像

熱交換塗料 塗布から10年維持確認

 

2013年10月完成、翌年2014年2月開設した東京都新宿区新宿四谷保健センター地上5階・地下1階の鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造)の完成後、公共施設に採用戴き、壁面の押出し成型セメント板 2600㎡=熱交換塗料D-47+専用プライマーO-701Hを塗布しました。東京都立墨田区小学校のグラウンドなどに2010年採用戴いた、機能性塗料「熱交換塗料」の採用が広がり、大型公共施設の壁面に採用戴きました。
施工から10年、新素材「熱交換塗料」の維持管理のため毎年8月後半に、劣化、剥離、損傷などの検証を目と掌で検証を続けています。令和5年(2023年)塗布施工後10年を経過してチョーキングなく等の確認がなく新築時の状況を保っています。
2023年度は国連事務総長が地球温暖化➾沸騰化の時代になっていると危機感を表明しました。東京都も35℃以上の厳しい暑さを記録しました100年前の平均気温よりも4℃以上上がっています。

2013年10月完工~令和5年9月検証画像スライド

地球温暖化で生まれた熱交換塗料

「熱交換塗料」とは、大阪の特殊塗料メーカーであるアルバー工業が、京都議定書の採択後、二酸化炭素削減に積極的に取り組むために開発した塗料です。2002年に誕生しました。この塗料は、従来の反射や断熱の考えとは全く違い、塗膜内に含まれる特殊なハイブリッド素材により分散・移動で熱エネルギー変換が起こります。表面層で起こる大半の熱は電気エネルギーとして消費されます。2016年には、電気工学の研究者によって「起電」作用が証明されました。この塗料は、小学校のグラウンドが真夏に高温になり歩けない状況を解消するため「熱交換塗料」の採用を頂き、素足で子供たちが走り回る姿がマスコミの報道番組で取り上げられ認知されました。また、東日本大震災の福島原子力爆発事故により関東圏は電力不足がひっ迫しました。節電の必然性から、家庭や工場の電力制限に対応する「熱交換塗料」がクローズアップされ関東圏から東北に広がりが加速しました。

2021年開催の東京オリンピック開催の猛暑対策

2020年真夏の開催予定の東京オリンピック・パラリンピックは「新型コロナウイルスの蔓延」によって一年延期されました。開催地東京都は真夏のスポーツの祭典にアスリートと観客の高温対策に昔から「打ち水」があります。街並みに打ち水することで瞬時の冷感を呼ぶ作戦を披露しました。しかし、マラソン・競歩競技は札幌に移しました。マラソンコースを冷やす遮熱塗料もテストされました。真夏の都会を苦しめるヒートアイランド現象が2023年日本全国に広がり東京都は過去最高の猛暑日を記録しています。

アシスト 熱交換塗料 施工現場 記事掲載