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2022年度 日本から見た10大ニュース

1位 ロシアのウクライナ侵攻

最大のニュースはロシアのウクライナ侵攻

ウクライナとロシアの国境線に集結するロシア戦車と10万人のロシア軍が攻撃の準備を整え2月24日ウクライナ首都キーウを中心にウクライナ全土に空爆を開始しました。アメリカを中心としたNATO諸国及びG7メンバーがロシアに対する金融・経済制裁強化を打ち出し強い懸念を示しました。ウクライナ国民4400万人の20歳~65歳の男性は戦闘に加わり国を守ることを決意、子供と女性は隣国ポーランドや受け入れ国に1500万人以上が出国しました。日本はG7のメンバーとしてロシアへの制裁とウクライナへの人道支援に全面的に賛同・協力することを決定しました。関係国とのオンラインによる会合が頻繁に行われました。

ブログでも戦況を伝えましたが、目まぐるしく変わる戦地の情報に困惑しました。悲惨な戦争に発展する過程が目まぐるしく変化することをニュース報道、専門家のコメントを聞きながら状況の理解度の難しさを感じました。NHK報道で画像で互いの戦況と毎日の変化を地図上に示していましたので、ブログ・トップページにリンク(NHKサイト)しました。2月24日~現在の変化を確認できるようになりました。(画像の下部のスライドバーを動かすと戦況の変化が分かります)

ロシアとウクライナの攻防10ヶ月の変化

  • 2月24日 ロシア進攻ウクライナ全土に空爆開始、北部・東部・南部に戦車部隊が侵入一気に制圧開始、多くの地域がロシアに侵入される。
  • 4月1日 北部の進軍がウクライナの抵抗に苦戦し撤退を始める。ウクライナ軍の士気が高い、ロシア軍混乱
  • 5月9日 ロシアの戦勝記念日にロシアは首都キーウから完全撤退(敗北)戦力を東部に移動
  • 9月30日 ハリキウをウクライナが奪還、ロシア軍後退最初に制圧されたヘルソン州へウクライナ奪還開始
  • 11月13日 ヘルソン州ドニプロ川北部奪還、ロシア軍川の南部へ撤退、東部の交通の要衝も奪還
  • 12月27日 ロシアはミサイルでウクライナ全土の電源施設などを集中的に攻撃、ウクライナは迎撃する。
  • ウクライナはロシアの繰り返すミサイルの集中砲火で電源施設が壊され、極寒の地で寒さをしのいでいる。

2位 安倍元首相銃撃事件

安倍晋三元総理(67歳)銃撃され死亡

日本歴代最長(7年8ヶ月)の内閣総理大臣を歴任した安倍晋元総理は7月8日11時30分ごろ奈良県奈良市近鉄大和西大寺駅北口付近で参議院選挙(国政)街頭応援演説中に男に銃撃され死亡する衝撃的なニュースが日本・世界に発信されました。ドクターヘリで県立医科大学付属病院に搬送され、夕方に死亡が発表されました。犯人の男はその場で取り押さえられました。第2次安倍内閣は日本の歴史上最長7年8ヶ月の長期政権を率い、世界を駆け巡り日本のために尽力した政治家で世界中に訃報のニュースが送られ、多くの国から弔意が伝えられました。その後、国葬が執り行われました。

3位 オミクロン株6~8波

コロナ3年目はオミクロン株に翻弄される

欧米で確認された変異株(オミクロン株)が日本へ入ってきました。第6波が1月~春期まで続き、夏に向かって第7波が急激に拡大しました。しかし、オミクロン株は相対的に”感染力は強いけれども重症化率は低い”とされ、9月末で収束に向かい10月12日~全国旅行支援制度、出入国制限撤廃など大胆な行動制限の緩和策を決定、観光業を始め人流移動による人・経済への負担軽減(ウイズコロナ)に舵を切りました。結果的には第8波の感染拡大を招いていますが、現状において制裁は解除されて、年末年始を迎えることになりました。

昨日(12月29日)鉄道・空港・高速道路は帰省客や旅行客でターミナルは人で埋め尽くされています。2年間に及ぶコロナによる行動制限が解かれ、多くの人は喜びをかみしめて行動に出ました。しかし12月に入ってゼロコロナ政策を続けた中国は解除して大きな混乱の中にあると報じられています。日本ではインフルエンザが3年ぶりに感染が拡がりコロナとの併発で混乱もあります。

4位 物価高騰と円安の懸念

資源を輸入に頼る日本の物価高騰

日本のエネルギー資源は8%程度しかないため厳しい状況が続きます。10月20日に150円を超える円安に振れた時は「懸念の空気」が広がりましたが、2度の為替介入や10年ぶりの金利引き上げによって130円台で推移しています。しかし、1973年のオイルショックによって大きな痛手を受けた日本は原発を主力電源として動かし高度成長を続けました。今、原発再稼働と延長の方針が政府から出ています。福島原発事故から原発縮小・廃止の道が閉ざされようとしています。ウクライナのチエルノブイリ、サポリージャ原発がロシアに占拠され危険な状況にありました。ミサイルが原子力施設を攻撃することもありえます。自動車・船舶・飛行機や電力資源にエネルギー資源が欠かせません。高騰にによって全ての輸送費や電力料金が高騰し物流コストに影響します。サッカーの開催国カタールやサウジアラビアは石油資本で潤っています。ロシアも天然ガス・石炭・石油の資源大国で制裁の中を搔い潜っています。過度な円安によって輸入製品に大きな影響を受けます。現状の中で気がかりなことがいろいろ起こっています。

  • 日本だけが低成長国家と言われている?
  • 外国の物価高は異常な高さで日本は抑えられている?
  • 日本の給与が上がらず、台湾・韓国にも追い越されている?
  • 世界一の借金大国であると言い続けられている?
  • 円安の影響で日本への出稼ぎ労働者が新興国へ流れている?
  • 平成不況は終えて令和の巻き返しが求められている?
  • 高齢化社会の限界がきて、少子高齢化の言葉の改革が必要?
  • ウクライナ戦争によって、日本の防衛費の増額が決まる? 

5位 観光立国の復活

観光立国の復活シナリオ

2010年頃から国土交通省を中心に観光立国に向けたシナリオを制度化することを勧めてきました。10年前外国人観光客が1000万人を突破、アジアの近隣国(中国・韓国・台湾・香港・・)からの観光客来日

  • 2019年度 3000万人突破
  • 2020年度 4000万人目標

2020年度東京オリンピックを予定し4000万人の目標、しかし翌年に延期、無観客開催で大きな負の局面に落ち込みました。日本は2021年度世界国際フォーラムが発表した世界魅力度ランキングで世界1位になりました。2位はアメリカ、3位スペイン を見据えた指標に大きな力となります。星野リゾートの星野氏がコロナ蔓延で外国人観光客ゼロの中で”日本の観光業の80%は日本人が利用しているとの言葉に勇気づけられました。コロナで観光業は全てダメになると思い落ち込みました。政府は2022年6月7日「経済財政運営と改革の基本方針2022(骨太方針)」を閣議決定した。この中に「観光立国の復活」を明記しています。

6位 サッカーワルドカップ 日本

グループE首位 決勝トーナメントへ

世界の地域で勝ち抜いた32チームが中東カタールに一堂に会し、8グループ(4チーム)によるリーグ戦で強豪ドイツ・スペイン・コスタリカの死のグループになり厳しい戦いが予測されました。初戦ドイツ1:2日本、コスタリカ1:0日本,スペイン1:2日本の戦いで劇的な首位通過となり決勝トーナメントにコマを勧めました。目標のベスト8以上にクロアチアと闘いクロアチア1:1日本 PK戦で敗退しました。夜中のゲームに日本でもテレビにかじりつき応援し感動を得ることが出来ました。

7位 冬季北京オリンピック・パラリンピック

日本は過去最高のメダル獲得で活躍

北京冬季オリンピック(2月4日~20日)開催冬季オリンピック最高の18個のメダル獲得、スピードスケート高木美帆、スキージャンプ小林陵侑、スノーボード平野歩夢など日本選手の活躍に感動しました。

北京冬季パラリンピック(3月4日~13日)開催 7個のメダルを獲得村岡桃佳3個の金と銀1の活躍

日本選手は世界最高峰のオリンピック・パラリンピックで実力を発揮する活躍をして日本に勇気と感動を届けてくれました。オリンピック閉幕を待つようにロシアの侵攻が始まる。

8位 オリックス26年ぶり優勝

オリックス26年ぶり優勝 イチロー以来

2022年10月30日プロ野球日本シリーズ神宮球場第7戦でオリックス5:4ヤクルトに競り勝ち26年ぶりの日本一に輝きました。前年同カードヤクルト敗れ、雪辱を果たしました。11月3日御堂筋パレードが行われました。

1995年阪神・淡路大震災で本拠地神戸のオリックス・ブルーウエーブ「頑張ろう神戸」を掲げて戦いリーグ優勝、翌年リーグ連覇日本シリーズで優勝をしました。当時首位打者を続けるイチロー選手がいました。1994年から6年連続パリーグ首位打者となり2000年ポスチングシステムでアメリカ大リーグに挑戦する。オリックスは近鉄と合併しオリックスバファローズとなり本拠地を神戸から大阪ドームに移る。オリックスバファローズになって初の優勝を飾りました。

11月3日御堂筋でオリックスバファローズが凱旋パレードを行いました。

9位 ヤクルト村上宗徳(22歳)三冠王達成

ヤクルト村上宗徳(22歳)三冠王達成

ヤクルトの若き4番村上宗徳選手は最終打席で劇的な56号ホームラン(日本人最高王貞治の記録を上回る記録とセリーグ三冠王を最年少で達成しました。9月13日に55号を打ってから半月(14試合)大スランプに陥り本塁打が打てず、打率も下がりました。10月3日本年度の最終打席で劇的な本塁打を右中間スタンドに打ち56号を達成しました。数少ない三冠王達成者でも22歳の最年少で獲得する偉業を成し遂げました。熊本九州学園高校からヤクルトに入団4年で日本の4番と言われるスイングに感動します。高校時代はキャッチャーでヤクルトでは3塁手で活躍しています。将来は大リーグ挑戦もありえます。

10位 大谷翔平 投打大リーグ記録達成

大谷翔平 投打二刀流の大記録達成

昨年MVPに輝いた大谷翔平は今年も昨年以上の活躍をしました。100年前のベーブルースが記録した二桁本塁打+二桁勝利の記録を大きく上回る投手で10勝+打者で34本塁打達成しました。さらに数値には年間打席数と投球回数の厳しい達成基準を投打とも達成しました。昨年に続きてMVP候補になりましたがヤンキースのジャッジ選手(61本塁打)に記者の投票が集まりました。大リーグは年間166試合で長距離移動をしながら休みなしで試合が組まれています。投打片方でもきつい状況を乗り越えられる精神力と体力に感嘆します。走力もあるので盗塁もします。

活躍は日本人に勇気と希望を与え続けてくれます。日本時間の朝(NHKBS)で全試合カバーしています。野球に興味のない人も大谷の活躍に感動しています。

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