ロシアのウクライナ侵攻 半年 先行きは!

2月24日 ロシアのウクライナ侵攻が全土へ

ロシアは、ウクライナへの軍事施設に対する攻撃を始めたと発表、軍事侵略が始まりました。攻撃は東部だけでなく、首都キエフの郊外や南部などの軍事施設など全土の要衝に及んで死傷者も出ました。

24日夜11時、G7緊急首脳会議がオンラインで開催され岸田首相「今回のロシア軍による侵攻は、ウクライナの主権および領土の一体性の侵害、武力行使を禁ずる国際法、国連憲章の重大な違反。力による一方的な現状変更を認めないとの国際秩序の根幹を揺るがすものであり、ロシアを強く非難する」G7の一員として連隊して対処することを表明しました。

金融、輸出管理などアメリカ、ヨーロッパ諸国と足並みをそろえて速やかに厳しい措置に取り組んでいる。「このような困難な状況の中で、国際社会として引き続き、ウクライナの主権、領土の一体性への支持を強く表明していく必要がある」と指摘しました。NHK

3月26日 ロシア軍が進軍したエリア (1ヶ月)

ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍は、東部の要衝・マリウポリを一部掌握し、市内全域の支配に向け部隊を展開しようとしているとみられます。そして親ロシア派の武装勢力が影響力を持つ東部で、軍事作戦を強化する構えを見せる一方で、地上部隊の苦戦が伝えられる首都キエフ(キーウ)周辺などには、ミサイルなどによる長距離の攻撃を続けています。何故か、ウクライナの制空権は取れていない。

国連人権高等弁務官事務所は、25日までに、ウクライナでは少なくとも1104人の市民が死亡したと発表しました。今回の発表には、ロシア軍の激しい攻撃を受けているマリウポリなどの確認が取れていない犠牲者の数は含まれておらず、実際の数はこれよりはるかに多いとしています。  NHK報道~

3月30日の報道でロシアはウクライナの首都キーウ(キエフ)から一部撤退、4月6日の報道では完全撤退をしたことが衛星などの情報で確認できる。~アメリカの情報として~

5月9日ロシア戦勝記念日 東部2州に集中(2ヶ月)

 3月末、ロシア軍は首都キエフを諦め、東部2州に軍を集中して、特別軍事作戦として軍を展開、首都キーウはウクライナ軍が奪還、ロシア軍はアゾフ海に拠点を置くアゾフ大隊(ウクライナ国内軍組織に属する準軍事組織)が立てこもる製鉄所を包囲する。激しい戦闘を繰り返しロシアはマリウポリの制圧を達成した。5月9日のロシア戦勝記念日(ナチスドイツに勝利した日)までにドンバス地方はウクライナ軍の抵抗で達成することができなかった。プーチン大統領は戦勝記念日の演説で東部2州の勝利宣言に至らなかった。NATO諸国からの武器支援が徐々にウクライナに届きだしている。

6月23日 セベロドネツクで激戦 膠着状態(4ヶ月)

ウクライナが各地で善戦するが、ロシアのミサイル攻撃で苦戦を強いられ、1ヵ月抵抗続けたセベロドネツクの市街戦の撤退を余儀なくされた。ロシア軍も攻撃に苦戦しドンバス地域攻略は遅々として進まず、互いに膠着状態の中でウクライナは南部ヘルソンの奪還の動きを示した。軍事大国ロシアは大量の兵器と弾薬、ミサイルを投入してウクライナに攻め込むが、ウクライナは死守する展開が続いている。

ロシア副首相は5月31日、SNSを通じ、ロシア軍が全域制圧を宣言したヘルソン州、6割を掌握するザポリージャの両州で30日、ロシア国籍の付与に向けた住民の申請が始まったと明らかにした。

ロシアはクリミアで成功した「住民へのロシア国籍の付与と住民投票によってロシア編入」を一方的に試みようとしている。~激戦4か月~

7月24日 ウクライナ侵攻5ヶ月 膠着状態続く

ウクライナが進行されて7月24日5カ月が経つ、ロシア軍は7月初め東部ルハンスク州の制圧を宣言したが、その後は足踏み状態。一方ウクライナは侵攻初期にロシアが占領した南部の奪還へ動き、戦線奪還へ動き出した。欧米からの戦闘用、武器供与が届きだし、ロシアの弾薬庫やヘルソンに架かる橋などを攻撃、ロシアの補給路を断つ攻撃に転じた。

ロシアのプーチン大統領は7月19日、ウクライナ侵攻後、初めて旧ソ連圏外となるテヘラン(イラン)へ

外遊した。プーチンは停戦協議を記者団に否定、責任はウクライナにあると記者団に表明した。

ウクライナ侵略戦争から半年 先行き不明

7月24日~8月23日 戦況状況 6ヶ月目

  • 8月24日 ウ・独立記念日ロシア軍駅砲撃22人死亡
  • 8月22日 ロシア補給路、高機動ロケット砲攻撃
  • 8月20日 黒海艦隊司令部にドローン ウクライナ
  • 8月17日 クリミアからロシア戦闘機24機 撤収
  • 8月16日 クリミアで再び爆発、空港や補給庫破壊
  • 8月14日 ロシア軍の補給ルート遮断、南部の橋
  • 8月12日 ロシア軍の戦闘機深刻な被害ー英分析
  • 8月09日 クリミアのロシア軍飛行場で爆発
  • 8月08日 ロシアザポリージャ併合住民投票実施へ
  • 8月07日 ザポリージャ原発2日連続で砲撃
  • 8月05日 輸出再開3隻出港 ロシア原発近く砲撃
  • 8月02日 ウ産穀物トルコ到着 16隻出港待ち
  • 8月01日 ロシア軍 南部防衛へ東部から大量転戦
  • 8月01日 ウクライナ南部ヘルソン州46集落奪還
  • 8月01日 ロシア軍ミサイル40発 残忍な砲撃被害
  • 8月01日 ウクライナ穀物輸出 第一オデーサ出港
  • 7月28日 ヘルソンロシアの補給路三つの橋を攻撃
  • 7月27日 ウクライナ 南部ヘルソンへ攻勢強化
  • 7月24日 ロシアオデーサ港ミサイル攻撃認める 

2月24日 軍事大国ロシアが圧倒的な戦力の対比の中でウクライナへ侵攻を始めました。砲弾と戦車で進軍を行い厳しい戦況を繰り返してきました。欧州の隣国はウクライナからの女性、子供が1000万人以上の避難を受け入れ支援し、さらに世界へ避難の支援が拡大しています。6か月を経過して、戦闘が落ち着いているところでリターンも見られます。

欧米及び先進国(日本)はロシアに対して厳しい金融・経済制裁を掛け続けています。ロシアは原油・穀物などの制限で対抗し、核使用をチラつかせウクライナへの軍事支援を牽制しています。初期にはチエルノブイル原発、最近は欧州最大のナポリージャ原発施設を攻撃して危険な状況を造り出しています。 情報資料を検索 掲載