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北京2022 冬季オリンピック メダルに向けて

男子モーグル 堀島行真銅メダル獲得

長野オリンピックで里谷選手の金、17歳の上村愛子選手で有名になりました。モーグルはアメリカ発祥の競技でヨーロッパよりも日本が強豪国になっています。メダル確実と言われた堀島選手も予選で失敗し16位で第2次予選に残りました、予選、準決勝を勝ち上がってトップ6位に上がり、決勝で3位の成績で銅メダルを勝ち取りました。予選で終わったと思っていましたが16位で決勝に残り、復活の3位まで駆け上がりました。

250mの急斜面の造られたコブを駆け下り2回の空中(エアー)展開を行いながらスピードを競う究極の競技に厳しさを感じました。一瞬のミスも許されない競技に固まりました。 よくやった堀島選手!!

モーグルスキー板に日本の技術を採用

究極のスキー技術が求められるモーグルにトップスキーヤーを支える究極の技術がありました。

モーグルの世界のトップ選手が使用している「モーグル板」は大阪府守口市に本社がある「マテリアルスポーツ」が展開する「ID one(アイデイーワン)のブランドで日本人選手の8人の7人が使用、オリンピック選手の9割が採用しています。北京2022男子モーグルでも金・銀・銅の3選手(スキー板の先端のマーク)のスキー板は小さな町工場で作られています。上村愛子がゴーグルの輸入販売の会社の社長にスキー板の相談をしたことから始まり、現在の究極の板が世界で採用されています。板の素材、強度、たわみ、エッジの金具など試行錯誤で積み重ねた現在の究極の開発技術です。

今も日本は開発技術に素晴らしい取り組みを行っています。

スキーモーグルに躍動する日本の技術

過酷なスキーモーグル競技に選手と用具が一体になる

ヨーロッパではアルプスを中心としたアルペンスキー(スキー回転・大回転・滑降など)、北欧のノルデックスキー(ジャンプ・距離)などの競技が盛んで、アメリカ発祥のアクロバティックなモーグルスキー競技はマイナー競技となっています。日本でも限られた選手しか挑戦していない状況です。世界的な競技に発展することで競技人口も変わってくると思います。私達が経験したスキーと違う、究極のスキー技術が求められるスポーツに感じます。堀島選手も、夏季には体操の鉄棒・床運動の回転、バランス、水泳飛び込みの技術、野原を自由に駆け巡り回転、バランス、スピードなどの感覚を取り入れています。用具もスキー板、靴などにもこだわり改良を加えています。マイナーな競技ゆえワールドカップの賞金も優勝30万円ほどで、トヨタ自動車の所属で所得を確保している状況です。オリンピック後はスポンサーなどとの提携で成長していくと思います。