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球磨川氾濫 梅雨期の豪雨災害

熊本県の一級河川球磨川が氾濫死傷者多数

7月4日(土)深夜~早朝8時ごろの集中豪雨により熊本県を流れる球磨川が氾濫し甚大な被害が出ました。日本有数の急流河川で知られる球磨川は降り続く雨と集中豪雨により川は氾濫し、一気に濁流が民家に流れ込みました。車が横転するぐらいの水量で家屋の軒先の高さまで浸水しました。球磨村の老人ホーム入所者の多数に被害が出ています。自衛隊が1万人体制で夜を徹して救援に当たヘリコプターで救助を行いました。断続的に降り続く雨の警戒は5日~6日も警戒レベル4が続いています。

線状降水帯による豪雨災害

近年、毎年のように発生する豪雨災害のメカニズムに「線状降水帯」と呼ばれる1時間100mmに達する雨量が断続的に降り続く現象を表現しています。発生する雨量の多さに河川が増水しの危険水位を超え、溢れてて浸食され耐えられなくなった堤防が決壊します。一気に民家や農業地・市街地に泥水が流れ込み全てを呑みつくしてしまいます。残されたものは泥水と残骸の山で、農作物は全滅状態です。途方に暮れる人々が泥かきに追われています。山肌は大量の雨水による地滑りで家屋が流され埋まっています。

線状降水帯とは集中豪雨が連続して起きる現象

次々発生する雨雲(積乱雲)が数時間に同じ場所を

通過、停滞して線状に伸びる(長さ50~300㎞、幅20~50㎞程度の強い降水を伴う雨域(気象庁用語)1990年頃から指摘され集中豪雨のメカニズムを統計解析した現象を線状降水帯と表現しています。

  • 平成24年7月 九州北部豪雨
  • 平成25年8月 秋田・岩手豪雨
  • 平成26年8月 広島土砂災害
  • 平成27年9月 関東・東北豪雨
  • 平成29年7月 九州北部豪雨
  • 平成30年7月 西日本豪雨
線状降水帯」の用語表現は平成26年8月の広島市の土砂災害行こうと言われています。集中豪雨被害は近年頻繁に起こっているのは「地球温暖化」による亜熱帯化の現象、日本に接近する海水温が1~2度高い河川整備と開発の弊害ダム建設の廃止と河川改修の遅れ山林の放置で雨水の保有量が減少倒木の放置など総合的な弊害現象が起きている。???