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巨大地震の災害復興10年 新たな歩み!

巨大津波が東北沿岸部の全てを飲み込む恐怖

東北沿岸部はリアス海岸の入り組んだ湾に囲まれ、日本一の漁港と資源に恵まれた地域です。この地域は過去にも何度も地震と津波に襲われ災害の教訓を受け継ぎ備えてきました。しかし、巨大地震のエネルギーには一溜りもなく壊滅状態になりました。高台に逃げ惑う人々、押し寄せる津波の接近、家、建物、車など街を飲み込みながら遡上する恐怖の波、多くの人の命も奪いました。10年経って再現した映像に目を覆う瞬間です。

更なる悲劇は福島原子力発電所の電源喪失で原子炉の冷却が出来ず、メルトダウンが起こり1号機~3号機が順次3日間に水素爆発が起こり世界最大の原発事故に発展しました。廃炉40年と言われた作業が困難を極め100年かかると言われはじめ、途方もない廃炉作業が続きます。

震災復興10年インフラ整備が整ってきた

36兆円の復興整備事業に費やした10年、東北3県の復興の基盤である道路、港湾、住宅地、商業地が出来上がってきました。鉄道が全線開通し道路網も新たな道路も含めておおむね開通に至りました。国土の基盤整備が出来、生業が徐々に回復し、人の帰還も進んできました。未だ、最大の帰還困難地域が福島原発及び周辺地域に残されています。漁業や農業も風評被害を乗り越えて回復しています。

鉄道や高速道路も全線開通し、日本国中の人が復興した東北3県に足を運んで、喜びと激励する2020年を迎え、しかし、新型コロナウイルスによって、緊急事態制限、第2波、第3波でGOTOトラベルの停止などによって復興の活力が阻害されています。

がんばろう東北! 復活は近い!

震災遺構保存事業「たろう観光ホテル」

2013年12月復興庁「たろう観光ホテル」の遺構保存を決定

復興庁の小泉進次郎政務官は10月19日、東日本大震災の津波被害を受けた震災遺構「たろう観光ホテル」の保存について、「地元の理解があって残す意味があるものは、なんとかしたいという問題意識を持っている」と述べ、復興交付金での保存を検討する意向を表明した。

復興庁は東日本大震災の津波で1~3階部分が被災し、鉄骨がむき出しの岩手県宮古市田老の6階建て観光ホテルを震災遺構として、復興交付金2億1千万円を宮古市に交付する決定をした。

同ホテルは震災当日、津波に襲われ、宿泊客と従業員は6階に避難して難を逃れました。市の観光協会が震災翌年から、社長がホテル6階で津波の襲来をカメラで撮り続けたビデオを放映し、震災の恐ろしさや復興の状況をツアー客に説明する「学ぶ防災ガイド」を始めていました。

宮古市は、同ホテルが震災を学ぶツアーを通じて防災意識の向上に寄与し、観光による地方経済の活性化に欠かせないとして、復興庁に交付申請をしていた。市は交付金で建物を買い取り、錆止めなどの保存工事費に充て、今後の維持管理費は寄付金や入場料を予定している。既に寄付金(2019年現在5千万円)集まっています。

津波遺構保存整備事業は決定後宮古市は被災した”ありのままの姿を残すため”鉄骨に錆止めを行い2016年3月整備事業完工しました。

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鉄骨の錆止めに、大阪の中小企業アルバー工業㈱が開発した防錆剤CCP-117が採用され、塩分を含んだ海風が吹き抜ける剝き出しの鉄骨などを錆から守る機能性防錆剤(塗料)で上塗りはクリアで仕上げました。

東日本大震災から9年 3月11日

東日本大震災保存事業 たろう観光ホテル

東日本大震災から8年 3.11 追悼の日