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ワクチン1瓶で7回接種できる 注射針

痛くない注射針をワクチン用に改良し量産開始

日本の大手医療品メーカーテルモは特許技術保有するインスリン用注射器の針を3mm長くしワクチン用筋肉注射器として3月5日に厚生労働省の承認申請をし認可を得ていました。同時に徳洲会宇治病院はインスリン用注射器で7回接種できると発表、針の長さ13mmの皮下注射を日本人の多くは筋肉まで届くとエコーで確認しながら接種を始めました。ワクチン接種の陣頭指揮を執っている河野大臣も大いに歓迎するとして始まりました。

ファイザー製のワクチンの争奪戦となりEUの承認が得られないと入荷の目途が立たない、1瓶で5回分しか採取できない注射器、6回採取できる注射器をタイ工場で生産?、韓国に注射器発注? ネガティブな状況が続き落胆しました。朗報が舞い込んできました。

痛くない注射針として日本の中小企業の町工場岡野工業と大手医療メーカーテルモの共同特許開発した”痛くない注射針”がワクチン注射器に改良され、日本の山梨県甲府工場で3月中にも量産体制が整うと報道されています。

日本の特許技術がワクチン接種に生かされる

痛くない注射針が、世界のワクチン接種に貢献する時が来る。~日本の技術を再確認しよう!~

日本で何とかならないか

日本のバブル崩壊と低成長の中で近隣新興国(台湾・中国・韓国)の成長によって、技術・生産移転が加速し厳しい社会になっています。コロナ過でマスクの生産・供給が中国に依存していた実態が浮き彫りになり、日本企業のmade inChinaであっても中国の統制下におかれ日本への発送が制限されました。アイリスオオヤマは中国生産を諦め、日本にマスク工場を作りました。中国のしたたかな振る舞いに落胆しました。


痛くない注射針の開発者 中小企業の技術

1921年テルモの創設にかかわった北里柴三郎 細菌学の父
1921年テルモの創設にかかわった北里柴三郎 細菌学の父

大手医療機器メーカーテルモと共同開発

2018年、某大学の聴講生として参加していた中小企業論の授業で東京墨田区の町工場が後継ぎがいなく廃業すると先生から”高度成長期を支えてきた日本の最先端の技術者が高齢になり、技術の継承が出来ない事情がある実態を聞きました。

早速調べて、ホームページに掲載しました。

世界的特許の町工場 廃業 岡野工業

今85歳を過ぎていますが、特許技術は中小企業では維持することは困難で医療機器メーカーテルモとの共同開発として特許を2005年に取得しています。痛くない針は糖尿病患者に使用されています。針を3mm長くすることでワクチンの筋肉注射に1瓶で7回接種できる”痛くない針”が使われます。

共同開発の医療機器メーカーテルモは日本の細菌学の父と言われ、ペスト菌を発見、破傷風の治療法を開発した北里柴三郎がに第一次世界大戦で入荷が困難になった体温計を生産する事業設立を行った実業家でもあります。脈々と受け継がれる日本の技術がコロナ過のワクチン接種で生かされます。