温室効果ガス排出ゼロ宣言と電気自動車の普及

原子力電源とハイブリッド車の依存

原油・天然ガス資源に乏しい日本は、1973年のオイルショックを機に原子力発電をベース電源と位置づけ高度経済成長を成し遂げました。

一方で原油産出国は繁栄し世界を制してきました。1997年日本のトヨタがハイブリッド車プリウスを発表し20年以上を経過、高効率エンジン車の拡大に大きく貢献しました。世界で技術革新を制してきたToyota・Hondaの技術は今も進化し続けています。今、排出ガス規制の中で新興国は、比較的簡単な電気自動車の生産・普及を模索しています。先日中国で40万円台の電気自動車を発表しています。テスラの電気自動車はハイ高級車として販売されています。

ハイブリッド技術に遅れた日産EV車に活路

EV車普及もインフラ(電源)、航続距離、急速充電短縮、蓄電池の進化と価格など幾多の解決する問題が残っています。排出ゼロの電源利用の問題も残されています。2035年にはEV車の普及は35%を超すと言われています。日本の産業構造も大きく変化することになります。

ハイブリッドに優れたToyota・Hondaも電気自動車の生産にも乗り出す背景は押し寄せています。

バッテリー(蓄電)技術が世界を制する

リチュームイオン電池の基幹部分はノーベル賞を受賞した旭化成の吉野彰氏が称賛あれます。日本が主導してきたリチュームイオン電池生産も隣国、韓国が拡大しています。電池技術は発火という危険を伴う開発技術で日本は更なる技術革新に向けてしのぎを削っています。政府もこの技術の支援にさらに力を入れることが予測されます。