ウイルスと戦う脅威の免疫ネットワーク
私たちの体内には、驚くほど精微なウイルス防御ネットワーク(免疫)がある。しかし、新型コロナウイルスには、免疫の常識を次々と覆し、大量増殖を果たし感染を拡大していることがわかってきた。一体、新型コロナウイルスとは何者なのか?免疫力を高めるために、本当に必要なことは何か?体内のミクロの世界を最新の高精細顕微鏡映像で可視化。タモリ×山中伸弥コンビならではの視点で、パンデミックを生き抜くカギを探る。(7/4 NHKスペッシャル報道)
報道では8K画像を駆使した鮮明な画像が映し出され、恐怖の新型コロナウイルスと免疫・抗体の真実に迫る75分のスペッシャル報道を見ることが出来ました。山中伸弥教授の感想「免疫の奥深さ」を知ることが出来た。新型コロナウイルスとの戦いは道半ばですが、ワクチン・治療薬開発や抗体の有無などの研究が急ピッチで進められている。
視聴した画像で衝撃の映像
口や鼻から気管を通って肺に侵入する繊毛(医学用語 線毛)の画像で気道に微細な線毛によって菌などを選別して除去する映像で、現在の画像技術の進化を見ました。気道で排除できなかったウイルスは第一の免疫(自然免疫)の食細胞によって食べられます。しかし、細胞の鍵をこじ開けて細胞内に侵入したウイルスは感染・増殖します。第2の免疫抗体があればウイルスの退治を行います。細胞内に入ったウイルスを退治するため免疫細胞が血管やリンパを通して応援を求めます。この戦いによって発熱が起こり体温が上昇します。感染後3~4日で発熱の症状が現れます。無症状の若い人が多くみられるのは免疫力があり症状が現れる前に免疫によって抑えている。抗体を持っている人は退治することが出来る。
重篤な患者に血栓を確認
新型コロナウイルスの感染初期には肺炎を起こす症状を治療していました。しかし、数日前まで元気であった患者が一瞬の内に重篤化し死に至る症状に直面していました。新型コロナウイルスの脅威は増加するにつれて、厄介な感染症であることが判明してきました。ドイツでは感染症で死亡した人の解剖を行い調べました。拡大する感染暴走に対峙するため血管を通して防御を行う仕組みに異常があったと画面で説明されています。スパイクたんぱく質の鍵の形状は地域によって異なりうい変異をしていることが確認されています。スパイクたんぱく質にあった抗体を作り出すワクチン・暴走を制御する治療薬などの開発が急がれています。
感染予防が重要になる
日本のマスク文化は100年前からある
第一次世界大戦末期(1918年)に発生した「スペイン風邪の猛威世界で5000万人の死者」に日本は「マスク」による感染防止を図りました。関係の深かった台湾・朝鮮半島においても対策が取られました。
欧米はハグ・口づけの習慣があり、マスクの文化がありません。感染拡大する世界を見ると目覆いたくなる光景が沢山あります。集会やデモではマスクを着けずに大声を張り上げています。知識と意識のあるドイツなどはソーシャルデイスタンスを実践しています。トランプ大統領には指導者としてマスクを着けることを願います。