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テーマパークの乗り物に熱交換塗料

巨大テーマパークの游器具に熱交換塗料

テーマパークの乗り物に熱交換塗料を塗布することで、表面温度を約15℃下げられるという興味深い取り組みを紹介します。(2025年4月施工)熱交換塗料は、太陽の強い照りつけによって座席や手すりが50℃以上に達し、火傷の危険性がある状況を改善するために使用されます。

熱交換塗料に関する興味深いポイント

  • 安全性向上: 熱交換塗料を活用することで、子供たちがテーマパークの遊具を快適に利用できる環境が整います。特に夏場は、公園や遊具の高温による不快感や危険性が指摘されています。

  • 地球温暖化対策にも貢献: 気温上昇に伴い、都市部ではヒートアイランド現象が問題視されています。熱交換塗料の使用は、表面温度を下げることで暑さ対策にも有効です。

  • 新たな施工事例: 2025年の夏に向けて、テーマパークの遊具自動車を熱交換塗料でリニューアルしたとのこと。これにより、より多くの子供たちが快適に遊べることが期待されています。

地球温暖化による気候変動は年々厳しくなっています。2024年度の東京都心では35℃以上の猛暑日が16日、年間猛暑日日数が史上最多を更新しました。気温上昇は日本全国に及び猛暑日が広がりました。温暖化が益々加速し厳しい温度環境が続きます。古くから運営されているテーマパーク・地域の公園の環境も大きく変化しています。関東の巨大テーマパークでは2003年に開発された「熱交換塗料」を近年採用戴き游器具の熱対策に順次取り組んでいただいています。表面温度が15℃以上低減されることで、快適さと安全性の向上に貢献しています。

 

東武動物公園 レジャーランド メンテナンス塗装

游器具・劣化と高温対策に熱交換塗料 塗布

熱交換塗料塗布 ー12.4℃(4月)

熱交換塗料は広く浸透

熱交換塗料は1997年京都国際会議場で開かれたCOP3の「京都議定書」によって国際的な地球温暖化のプログラムが初めて批准され動き出しました。

塗料メーカーのアルバー工業の石川社長(科学者)が塗料で地球温暖化に貢献できないか試行錯誤を始め、2003年、25℃以上になると数ミクロンの薄い塗膜内で運動エネルギーが起こり温度を下げる不思議な現象を発見しました。

当時、白色を基調とした反射塗料を「遮熱塗料」として大手塗料メーカーが製品化・PR販売していました。

2003年に開発された熱交換塗料のPR活動は、全国各地の展示会などに、テストキッドをもって地道な活動を続けていました。広がらないPR活動に2010年東京の都立小学校グラウンドに熱交換塗料塗布が民放でPR報道され広く広がり、2011年東日本大震災による原発被害による電力不足の中で、省電力効果が検証され広がりを見せました。

熱交換塗料は広く浸透