ロシアのウクライナ侵攻~1年 厳しい戦い

コロナ禍の中でウクライナ侵攻は厳しい戦い

2020年1月~新型コロナウイルスが世界に蔓延2年経過の厳しい対応が行われている最中、2021年末にロシアがウクライナ国境沿いに10万人の軍隊と戦車部隊を配置していることが衛星で欧米諸国にもたらされました。世界の覇権国家アメリカが急成長を遂げる中国の台頭を懸念し対立、2017年トランプ政権~厳しい対中戦略の最中にロシアは隣国ウクライナへの進攻を準備して、北京オリンピック開幕を利用して招待の形でプーチン大統領は中国北京に招き習近平主席と会談、密約をもってロシアはウクライナへの進攻の準備をして侵攻しました。2014年ロシアがソチオリンピック後にクリミヤ半島に電撃進攻して得た教訓を生かしウクライナのゼレンスキー大統領政権への進攻を決断、欧米諸国は厳しい対応策を表明した。

大義「非ナチ化」から「祖国防衛」へ

プーチン大統領は仕掛けたウクライナの「非ナチ化」の大義が一年目の演説で「祖国防衛」に変遷したと報じています。ロシアのプーチンが「NATOの脅威」、「ウクライナの非ナチ化」について、遠く離れた日本では理解にたどり着けない部分をあります。自由主義国家日本にとって他国への一方的な侵略戦争は国連憲章に違反すると主張し続けています。専制主義圏(ロシア・中国)と自由主義圏の世界を二分する争いに発展しています。しかし、国連総会などの決議に差異が起こり、ロシアの一方的な侵攻は許されるべきでないと表現されています。プーチン政権にとってウクライナへの進攻が一年続いて膠着状態になって、苦戦を強いられ大義名分を「祖国防衛」に切り替え、ロシア国民の信を得たいと「教書演説」で述べています。今も語り継がれる「ナチ」の脅威が帝国主義復活を主張するロシアが存在することです。

アメリカにとっての脅威は中国にあり

中国の習近平政権が主導する一帯一路構想などに見る覇権主義国家の成長に、2017年トランプ大統領が「貿易不均衡」を理由に厳しい関税制裁を繰り返し、対抗して中国も関税を掛け返す貿易戦争に発展しました。さらに知的財産権の侵害、情報漏洩の危険を上げ、5G(第5世代移動通信システムの中国排除を打ち出し制裁を科しました。一歩も引かない中国は世界制覇に向けた戦略を着々と進め「世界強国」を目指すと主張しています。一帯一路構想の実現は中国の看板であり戦略の柱になっています。しかし、ロシアのウクライナ侵攻によって「一帯一路の要衝ウクライナ」を無視してロシアに一方的に加担するわけにはいきません。それでも中国の野心は計り知れないものがあり、玄関口「台湾」への戦略も過激化して隣国「日本」にも大きな影響が懸念されます。

長期戦が予測されるウクライナ戦争

コロナ収束とウクライナ戦争の行方

ロシアは更なる徴兵によって戦力増強を模索し、言論統制によって保たれているプーチン政権の80%の支持の確保とウクライナに対する欧米の軍事支援の是非が問われ続けます。

実際に戦うウクライナの人々の姿勢が大きな世界戦略に影響します。国連が機能を発揮して分断を調整する機能が望まれます。中国は3年間続けた「ゼロコロナ政策」一気に放棄して感染拡大、死者も多数と表現、実際の数値は不明確ですが共存の道を歩み始めた。ロシアはウクライナドンバス地域制圧に一斉攻撃の展開、ウクライナは死守し、春の総攻撃に向けた準備中の情報もあり、世界は更なる厳しい戦いが続きます。

ウクライナ戦争 開戦 72時間 NHK

ウクライナ戦争 開戦 72時間 NHK 

ロシアのウクライナ侵攻~1年 厳しい戦いのブログ掲載中にNHKスペシャル報道番組で開戦時のウクライナの緊迫した状況を振り返る証言報道がありました。ゼレンスキー大統領を中心とするウクライナ幹部の生の声を聴くことが出来ました。

プーチン大統領が侵攻を開始する状況が緊迫する中、ウクライナ中枢はウクライナ大統領府の200人の幹部スタッフが対応を注視する中で想定外のロシア軍の攻撃が開始された。

  • ベラルーシの国境沿いで合同軍事演習を行っているロシア軍から攻撃が行われた。ウクライナ国防相はベラルーシ国防相との2日前の電話で「ベラルーシからの攻撃はない」確認
  • ウクライナ軍の主力部隊は東部・南部戦線に配備して進攻に備えていた。
  • ベラルーシ国境から80㎞の首都キエフ(キーウ)に空と国境から侵攻が始まった。ロシアの工作員がキエフで活動を開始し誘導した。(ロシアは用意周到に準備していた)
  • 欧州では3日で首都キーウ陥落のマスコミ報道がなされた。強国ロシアの軍事侵攻に一溜りもないと想定された。
  • 首都キーウから30㎞の広大な空港にロシア軍空てい部隊が降り立った。大統領府の掌握(ゼレンスキー大統領の暗殺・確保)を試みた。欧米はゼレンスキー大統領に国外待機を準備、国外から指揮を執る対応を計った)しかし、ゼレンスキーは留まった。
  • ロシア軍はベラルーシの国境近くにあるチエルノブイリ原子力発電所を襲撃包囲する。
  • ゼレンスキー大統領は200人の大統領府側近を地下壕に集め、留まって指揮を執ると宣言地下から国民に冷静を保つように! 側近には残るものはここに留まり、厳しい人は去ってもよいと話し、地下壕で指揮を執る決意を語った。
  • ゼレンスキー大統領の暗殺未遂が起こっていた。72時間の厳しい攻防から始まった。

人をだまし続けたプーチン大統領のロシア支配20年、俳優上がりのコメデイアンゼレンスキー大統領の決意の戦いが始まりました。内にも外にも見えない敵の中で「ウクライナ国民を掌握」するゼレンスキー大統領に賛意を送る一年になりました。

ロシアプーチン大統領の戦況の判断に大きな落ち度があって、三日で陥落させる戦争が世界を巻き込む戦争に発展してしまった。 ~NHK報道を見て追加記事~