万博後の夢洲、中之島再開発計画、IRの行方

万博アクセスに夢洲駅の工事着工 2020:7月

大阪市高速電気軌道(Osaka Metro  旧大阪市地下鉄)は2025大阪・関西万博に合わせ咲州のコスモスクエア駅~夢洲駅までの線路敷設と夢洲駅の工事着工(2020年7月~2024年)開業を目指して進められています。

夢洲は2008年の大阪オリンピック招致を計画した区間の一部で2000年に「北港テクノポート線」鉄道事業(OTS)として許可を得ていた。オリンピック開催が北京でとん挫したまま道路・鉄道共用トンネル工事が行われ、鉄道部分の入り口が封鎖され道路だけ先行開通していた。2025大阪・関西万博開催決定(2018年12月)により、万博アクセスとして浮かび上がったメトロ中央線のコスモスクエア駅~夢洲駅の線路延長と夢洲駅の建設が決定、2020年7月~2024年開業予定で工事が進んでいます。駅の建設は障害物のない埋め立て地に露天状態で地下駅の建設が進められています。

夢洲への交通アクセス工事

夢洲駅及び夢咲トンネルの線路部の建設工事

大阪市建設局下OTS(株式会社大阪港トランスポートシステム)事業として大手ゼネコンのJVが請け負う。 

コスモスクエア~夢洲間の3km、海底トンネル「夢咲トンネル」を挟むため途中駅はありません。夢咲トンネルは完成済みです。夢洲駅は大きな吹き抜けを持つ構造で、2面2線の対向式ホームが配置される計画です。2024年完成予定です。

中央線の運航を受け持つメトロは駅横にタワービル55階建て建設計画を2018年発表しました。コロナ禍の中でIR事業の未決定などの中、タワービル建設の進捗状況も明確になっていません。


夢洲駅と連結のタワービル計画の縮小と延期

2018年12月、大阪メトロが夢洲駅横に55階建てのタワービル計画を発表しましたが、2020年の新型コロナの世界的蔓延によって、状況が大きく異なりIR事業の未決定などを考慮し、2020年7月メトロは企業規模の縮小と事業の2028年度に延期を発表しました。

既存の主要駅の改修計画の変更は確認できていません。2年半のコロナの影響は路線事業者(Metro)にとって、事業計画に大きな支障が生じています。

2025大阪・関西万博はできる範囲の中で、日本と世界の人に感動を与えられるように、万博会場建設も合わせ3年間の最大限の努力に期待します。