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大阪・関西万博アクセス 地下鉄中央線延伸 夢洲駅

大阪市の負の遺産「テクノポート大阪」の復活

1988年バブル経済期に大阪市100周年記念事業計画最大事業「テクノポート大阪」を立案しました。21世紀に向けた新しいまちづくり構想は情報化・国際化の社会に向けて大阪市は高度な情報社会の頭脳中枢として関西文化学術研究都市・関西国際空港など日本ナショナルセンターの一翼を担う地域として大規模開発計画を推し進めました。

1991年バブル崩壊によって大阪市の計画はとん挫し大きな負の遺産を抱えることになりました。

最大の懸念は「テクノポート大阪」計画で、咲州のシンボルタワーに大阪市はーATC・WTCタワービル、最大級の展示場インテック大阪、ユニバーサルスタジオジャパンなど所有運営しました。大阪市は2008年のオリンピック誘致候補地を夢洲とし立候補しました。北京に敗退、復活の夢は絶たれました。大阪市の事業は各地で負を招き、高層ビルWTCを大阪府に売却し現在大阪府の咲州庁舎として使用しています。

2025大阪・関西万博 夢洲に決定

大阪府・市一体となって大阪復権の歩みを模索しました。関西国際空港・大阪空港・神戸空港民間企業(オリックス+フランス企業)一体運営を計り、関西国際空港の滑走路を2本目をLCC(格安航空会社)を就航させ、アジアの玄関口として日本の「観光立国」の玄関口となりました。万博決定翌年(2019年6月)G20が大阪で開催され世界の首脳が「大阪」に集まりました。2020年初頭の中国武漢市発の新型コロナウイルス世界拡大によって計画は大きく変わりました。万博開催にも厳しい環境が続いていますが、漸く世界はコロナと共存する道を選択しています。懸念は中国の「ゼロコロナ施策」の行方です。大阪・関西万博のメインリンクが世界最大の木造建築物に決定し披露されました。2025年 2800万人の入場者を迎えます。

大阪中央線を走る緑の電車をリニューアル

2025年大阪・関西万博の主の交通は大阪メトロ中央線のコスモスクエア駅~夢洲駅の延伸工事で多くのお客様の足となります。中央線は近鉄奈良線とも相互乗り入れして万博には直接乗り入れします。森之宮操作場を夢洲に移し、車両も万博仕様に変わります。全ての交通網が2025年までに間に合いませんが、将来の夢を蓄えた「夢洲」に京阪中之島線の延長、ユニバーサルに繋がる、JR桜島線の桜島~舞洲~夢洲のアクセス、2031年なにわ筋線の開通などが計画されています。観光の集積地大阪を起点とした京都・奈良・神戸の交通アクセスがJR・私鉄・地下鉄メトロなど相互乗り入れによって改善を図ります。第二の商業都市大阪を起点とした関西圏は交通網で繋がり、海外からは関西国際空港、国内移動は大阪空港・神戸空港の一体運営で国際都市大阪を実現します。

大阪テクノ計画で造られた夢洲トンネル復活

30年前開通していた大阪府の負の遺産、夢咲トンネルが漸くベールを脱ぎました。既に道路部分は開通していますが、中央部はコンクリート壁で閉ざされ30年間眠っていました。大阪の人もほとんど記憶にありません。海の下に8区画の橋脚トンネルを埋める斬新な工事で造られた線路部分が明けられました。工事に関わった大阪市の職員及び工事関係者はホット胸をなでおろし喜びをかみしめたと思います。筆者も何か記憶の中に斬新な工事をする報道の記憶が蘇ってきました。当時、潤沢な大阪市の財政の中で造られた夢の構造トンネルだと思います。万博決定後、大阪市長であった吉村知事が実は咲州と夢洲間にすでに幻のトンネルが存在すると報道番組で披露しました。過去の負の遺産が蘇った瞬間です。