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戸建て住宅の温熱環境を変える熱交換塗料 

高度成長期の大阪河内長野市にベッドタウンとして開発された住宅地域は、平成期30年を経て住宅のメンテナンスの時期を迎えています。住まう人の変化の中で、劣化部分を点検修理し外壁塗装によって住宅の再評価と長寿命化を図るこを可能にします。同時に温熱効果に配慮した塗料は地球温暖化の一部を和らげる思いを繋いでくれる住宅メンテナンスの一部分になることを提案しました。

戸建住宅 T邸 施工前

戸建住宅 T邸 完成


劣化箇所の点検補修シール工事

建物は長年の厳しい温度変化、強い風雨に揺れ、構造のサイデイングなどのつなぎ目の劣化が激しく、長期的には雨水の侵入や亀裂の拡大を招き建物の劣化を早めることになります。目視で点検し亀裂、浮き、隙間を修復しシール工法でシール剤で新しい状態に戻すメンテナンス施工を「目視」で丁寧に確認しながら一か所一か所の埋める作業を行います。この作業を全ての個所で点検しながら作業を行います。仕上げはシールの上から塗布する作業になります。

プライマー塗布(下地剤)

塗布する面の素材は現場によって違います。T邸はサイデイング材の上に塗布するため専用プライマーO-701Hをローラー塗布しました。熱交換塗料では全て専用プライマーが義務付けられています。一般的な塗料では汎用プライマーを採用します。金属やコンクリートなど塗布個所の素材は多様化されています。熱交換塗料開発のアルバー工業では下地材に応じたプライマーを用意しています。接着力に支障があれば仕上げ塗料の剥がれにつながりチョーキング現象(剥離)が起こり塗布面の変色など色むらが早期に発生します。

熱交換塗料塗布(中塗り・上塗り)

プライマー塗り完了後、熱交換塗料1回目(中塗り)、2回目(上塗り)を行い完成します。塗りムラのないようにローラーで塗布します。塗られた数ミクロンの薄い塗膜に太陽光線が容赦なく降り注ぐことで塗膜の温度が25℃以上になると、塗られた熱交換塗料は配合された二つの物質によって塗膜内で運動エネルギーで温度を下げる現象が起こります。表面温度は40度~60度を超える高温になります。鋼製屋根などは60度を超して素足では歩けません。高温時運動エネルギーによって10~15℃表面温度を下げてくれます。現在筑後20年以上の壁面断熱材の施工・素材の関係で効果が半減していると言われます。重要なのは熱交換塗料は反射塗料・遮熱塗料・断熱塗料と全く違う塗膜内での効果を実現し、反射・遮熱による輻射熱などの弊害がない塗料になります。

ベランダ塗装

ベランダは大きな痛みもなく防水層も維持していますのでプライマー処理と熱交換塗料塗布を行いました。

軒天 塗装

軒天は雨水の流失などが見られず、経年劣化に留まって維持されています。ペーパーで処理しウレタン塗装で仕上げ

雨戸 塗装

スチール製の雨戸に防錆剤CCP-117 プライマーを塗布しウレタン塗装で仕上げました。


樋 破損補修

樋がつなぎ目から破損して落下、新たに樋を新設して取り付け後、ウレタン塗装

樋 塗装

樋のウレタン塗装、屋根の軒先、雨水の流れる箇所の樋を一本一本丁寧に塗布仕上げ

幕板 塗装

軒先を取り巻く化粧板で軒天などを隠すように囲っている幕板をウレタン塗装で仕上げ


ベランダ完成 アンテナ錆止め

所々に鋼鉄製の錆が見つかります。防錆剤CCP-117 を下地塗布し、ウレタン塗布後の錆防止が長期間維持します。ボロボロになったクーラーホースのテープを巻き替えました。

足場を利用 木製破風板補修

施工開始前に設置する鋼製足場は重要な作業を行う作業通路で完工まで作業効率のアップと施工の安全を守り、足場は作業や点検時に重要な役目を担います。