ロシアのウクライナ侵略 半年 ウクライナ反転攻勢

ウクライナ軍は9月初旬~10日で6000平方キロ奪還

ウクライナのゼレンスキー大統領は12日夜のビデオ演説で、ロシアの侵略に反転攻勢に出ているウクライナ軍は9月初旬以降「東部と南部の6000平方㎞を解放した」ことを明らかにした。米軍高官は12日東部ハルキウ周辺から撤退したロシア軍はロシアの国境超えて退散したとの見方を示した。ロシア軍に動揺が広がっているとみられる。

ハリコフ州の3000平方㌔㎡(東京都の面積)の広大な地域を1週間で奪還した。6か月前に大半を侵略されていた地域をウクライナ軍が一気にロシア軍に攻勢をかけて進撃、虚を突かれたロシア軍が大量の武器を放置して背走し明け渡した。第2の都市ハリキュウ、ロシアの軍事戦略的要衝イジュームの攻略はロシア軍の戦略に大きな痛手となった。ウクライナ軍は秘密裏に準備を行って一気に反転攻勢をかけたのではないか、軍事評論家も驚きの戦略であったと表現している。

軍事大国ロシアは戦略の立て直しと長期戦?

2月24日ロシア軍は首都キエフへ10㎞のホストメリ空港を半日で制圧したが、ウクライナ軍は一日で空港を爆撃奪還した。ロシアはやむなく首都キエフへ陸路で侵攻を介したがウクライナ軍の抵抗に遭い、60㎞に及ぶロシア戦車、軍用車両が停滞し、ウクライナの火砲機(ジャベリン)などで損壊し侵攻一カ月で首都キーウの攻略を断念した。引き上げて東部2州に戦力を振り向けた。6か月過ぎた9月、第2の都市ハルキウなどがあるハリコフ州の大部分(3000㌔㎡)の反転攻勢をかけ奪還作戦を実行した。ロシアは重要な戦略的首都キーウ、第2の都市ハルキウの要衝を奪還しました。

ロシアは大きな戦略の後退を余儀なくされ厳しい立て直しと長期戦略が問われています。 

ゼレンスキー大統領はクリミア半島まで奪還の宣言

戦争開始から6ヶ月膠着状態の中で9月に入って一気にウクライナ軍の反転攻勢で東部ハリコフ州3000㌔㎡と南部ヘルソン州3000㌔㎡の奪還で勢いを成したウクライナ軍を指揮するゼレンスキー大統領は2014年に取られたクリミア半島も含めたウクライナ領土奪還を行うと宣言した。軍事大国ロシアは、極東で中国、インド、モンゴルなど13カ国でロシア極東軍事演習を行って体制の維持を計ろうとしています。日本の岸田政権が敵対する国家として北方領土の2ケ所も含めた軍事演習を行い威厳を鼓舞しています。2021年度30万人規模の合同軍事演習もウクライナ戦争の影響で軍事態勢が不足し、5万人規模に縮小して9月1日~7日北海道の根室沖、北方領土でも軍事演習を行った。北海道の先端から見えるところでの演習で日本の脅威です。台湾有事、尖閣諸島など対中国との厳しい戦略が同時に起こっています。

侵略戦争による世界規模の物価高が起こっている

世界は異常な物価高騰に苦しんでいます。

  • 2020年1月~新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済への甚大な影響が続く
  • 2022年2月~ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー不足、食糧の不足による高騰が続く
  • 地球温暖化による異常気象による高温による森林火災、頻発する豪雨災害の影響が続く
  • 自由主義圏と専制主義国家との対立による信頼関係の揺らぎが国家間の経済活動に影響が続く