2階建てグリーンハイツに熱交換塗料
1997年(24年前)ハイツが建設されたころ、京都国際会議場の第3回気候変動枠組条約締約国会議(COP3)で京都議定書が締結されました。中堅塗料メーカーアルバー工業が ”地球温暖化に塗料で貢献できないか” の思いで開発に着手し3年、2002年、2つの化学物質の配合に行きつき塗膜内で不思議な消熱現象が起こり、熱交換塗料と命名しました。
ハイツオーナー様ににカタログや詳しい説明と見積書を提出し、施工の承諾を得ました。7月20日~8月5日、東京オリンピック期間中の真夏の日程で完了しました。
画像の南面の壁面。屋根に降り注ぐ強い太陽光線を熱交換塗料の塗布で居住空間の温度(2~5℃)低減すると予測され省エネ効果が実現します。
ハイツの熱交換塗料施工前後のスライド画像
ハイツ 屋根 熱交換塗料 塗布
スレート屋根 施工前 高圧洗浄
24年間、強い太陽光線と風雨に耐えてきた証がスレート屋根に刻まれています。高圧洗浄で付着する汚れやコケなどを取り除き、劣化の確認をします。
下地 プライマー O-701H
アルバー工業がスレート屋根の下地処理に専用開発したO-701H使用。熱交換塗料は下地素材との接着度を安定させる専用プライマー(下地剤)を開発。
中塗り 熱交換塗料 D-53
専用プライマー塗布後 熱交換塗料D-53を中塗りします。ローラーで塗りムラのないように塗り、隅々はハケで丁寧な仕上げ行います。
上塗り 熱交換塗料 D-53
中塗り後、仕上げの上塗りを行い完成させます。必ず2度塗ることにより、塗りムラを無くし、塗膜の一定の厚みを保って機能性を確保して完成させさせます。
ハイツ 壁 熱交換塗料 塗布
壁 高圧洗浄
壁は目につく場所で24年の自然環境に耐えて汚れによるくすみや、部分劣化が見られます。高圧洗浄で洗い落とし確認しながら施工に入ります。
モルタル壁 プライマーWE-913
モルタル壁に開発されたプライマーWE-913を準備しました。人の目につく壁面は剥がれや劣化により色褪せてきます。専用プライマーで接着力を確保します。
熱交換塗料 中塗り
2階建てハイツの施工は隅々まで配慮した中塗り塗装が重要です。上塗りで色分けするデザインを採用しているので中塗りの色を準備しました。
熱交換塗料 上塗り
仕上げの上塗り、熱交換塗料のエネルギー交換を保つため塗膜の厚みを確保します。熱交換塗料D-53は表面は超親水性で雨水で流して綺麗さを保ちます。
樋、破風、軒天、廊下天井、雨戸の仕上げ
ハイツには屋根・壁に付随する塗装箇所があります。24年の劣化・汚れなどが付着しています。一つ一つ丁寧な仕上げが求められます。
ハイツの塗装は屋根・壁と前後して付随する箇所の塗装を行います。下地には金属の個所もありプライマーを変えて万全の準備で塗装を行います。金属などは錆びないようにCCP-117のプライマーが準備されます。
一般的な遮熱塗料は塗装業者にプライマーを自由に選択させていますが、熱交換塗料はメーカーとして専用プライマーの使用を義務づけています。塗布の剥離による劣化と色あせ、チョーキング現象を防ぐために万全の素材の使用を求めています。