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大坂なおみ 全豪女子オープン 感動の優勝

23歳の大坂なおみ 世界に感動と勇気と希望をもたらした

2021年2月20日(土)豪州メルボルンで開かれた全豪オープンテニスで大坂なおみは決勝に勝ち上がり勝利しました。

テニス界の4大タイトル豪州戦はコロナ過で一か月遅れて開幕しました。厳しいコロナ対策の中で用意された選手用のチャーター機の中で陽性者が判明、選手は入国と同時に2週間のホテル隔離を余儀なくされました。厳しい環境の中でスタートした戦いは、会場近くで観客の感染が判明、開催中5日間無観客試合になる厳しい大会になりました。準決勝から観客は半数に制限し続けられました。

激しい戦いを繰り広げ大坂なおみは勝ち上がり、昨年の全米に続くグランドスラム2連勝(通算4勝)を果たしました。

改めてスポーツの素晴らしさと感動を受け、コロナ過で沈む心に勇気と希望をもたらしてくれました。

豪州メルボルン市民と多くのテニス運営の人々に感謝します。

世界の感染者1億1千万人、死者250万人(2月20日)を数える新型コロナウイルスの脅威はいまだ収束の目途がついていません。しかし、医療ではワクチンが2か月前から接種が始まり、第3波が少し落ち着きを見せています。

大坂なおみ語録に魅せられる

23歳の大坂なおみから発せられる言葉に期待と感動を受ける。

~チーム大坂は家族同然。隔離生活も一緒に乗り越えた~

”この優勝トロフィーはチームみんなのもの”

ベルギー人コーチのウィム・フィセッテ氏は物腰が柔らかく、対話とデータを重視。トレーニング担当の中村豊氏は名選手のシャラポワ(ロシア)を長年支えた経験があり、女子の強化を知り尽くす。体をケアする茂木奈津子さんは大坂を2018年からサポートしている1人です。

20年2月の女子国別対抗戦フェド杯予選のスペイン戦で惨敗を喫した大坂にフィセッテ氏は「負けたことで人生は変わらない。ベストを尽くすこと。そうすれば勝つ確率は上がる」と励ました。

今では試合前に不安や緊張を仲間に打ち明け、自分の弱さと向き合うすべを身につけた。(共同)

大阪で生まれた大坂なおみ 日本人の誇り

2019年10月 日本国籍を取得した大坂なおみ

アメリカメデイアは「女子テニスの大坂なおみが22歳の誕生日を前に日本国籍を選択した」と報じた。大坂はハイチ系アメリカ人の父親と日本人の母親の間に生まれ、日本とアメリカの国籍を持っていた。

大阪府大阪市で生まれ、3歳の時にアメリカに移り住んだ。日本の法律では22歳の誕生日までに国籍を選択する必要があったため、2019年に日本国籍を選択したという。

父親はハイチ系アメリカ人のレオナルド・フランソワさん。大坂環(たまき)さんとは北海道で出会った。その後、大阪に移り住み、1996年4月に姉・まりが生まれ、1997年10月に妹・なおみが誕生する。家族でアメリカ・ニューヨークに移住し、なおみが9歳の時にフロリダに移り住んだ。