小惑星探査機「はやぶさ2」搭載H2Aロケット26号機発射
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が6年前(2014年12月3日小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載したH2Aロケット26号機が鹿児島県種子島から発射され、1時間47分後に900キロの予定の軌道に投入、打ち上げは成功しました。
小惑星探査機「はやぶさ2」は、地球から3億キロ離れた「リュウグウ」に向けて旅立ちました。46億年前の太陽系誕生の謎に迫り太陽系形成初期の有機物や含水鉱物をより多く含んでいると考えられ、地球から比較的近い軌道要素を持つことなどから「はやぶさ2」の目標天体として選ばれました。
宇宙の遠くかなたの小惑星を目指して、太陽系誕生の謎に迫るサンプル岩石を採取する難しいミッションを担って6年間の旅立ちをしました。
「はやぶさ1」で体験した失敗や厳しい条件を「日本の技術」の粋を結集してつくられた「はやぶさ2」を信頼して送り出し、幾多の困難をクリアして6年後(2020年12月6日オーストラリアの砂漠にカプセルが到達・回収しました。8日に日本に到着予します。
「はやぶさ2」カプセルを切り離した後、別の惑星に11年後に到達する目的をもって向かいました。
リュウグウは最大3億㎞の宇宙の彼方に
6年前「はやぶさ2」が飛行距離52億4千万㎞を太陽系惑星と地球と交信しながら6年間、重要なミッションを遂行し無事カプセルが帰還しました。互いに太陽系を周回しながら近づいたり離れたりしながら地球からの指令に基づいて飛び続けました。「はやぶさ1号機」のトラブルを解明し「はやぶさ2号機」は日本の技術をさらに磨き結集して3億㎞離れたリュウグウへ向けてはなたれ、指令を送り(最大タイムラグ17分)制御しながらトラブルなく目的を達成「リュウグウから地表の砂を採取した物質から太陽系の起源と地球の鉱物や水の解明を世界の研究者が小さな数mgをもって解明していきます。
はやぶさ2号機はカプセルを切り離した後、別の惑星に向かってそのまま飛び続け11年後に到達する役目を担っています。宇宙開発の夢とロマンが世界中の人々に感動を与えることになります。
はやぶさ2分離カプセル帰還
火球となって大気圏に突入
12月6日はやぶさ2は地球22万㎞に近づきカプセルを切り離して地球に投入しました。カプセルには貴重なリュウグウの石や砂のサンプルが搭載され、大気圏に突入すると1万度の高温で火球となりオーストラリアの砂漠に向かって落下し落下傘が開いて無事砂漠の予定地に着地しました。回収後、本日羽田空港に特別機で到着しました。
サンプル内には貴重な46億年前の太陽系の起源と地球の物質、水の存在などの解明ができるとされています。1万度の高温に耐える技術が蓄積されているのが気になります。~日本の技術の結晶~