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米国大統領選挙 大国のリーダーの行方

アメリカ大統領選挙は最後まで激戦

アメリカ大統領選挙の年度、前半は現職の共和党トランプ有利と予測していました。4月以降新型コロナウイルスの感染拡大(745万人の感染者・死者21万人 世界の4分の一)で、強気なトランプ大統領の形勢は逆転し厳しい状況に追い込まれています。強いアメリカを求める国民は「対中国」強行するトランプの熱狂的な支持層は最後まで逆転を信じています。4年前の隠れトランプ支持層によって逆転したことを忘れていません。しかし、トランプ大統領は新型コロナウイルスに感染し、アメリカホワイトハウスでクラスターが起こっています。74歳のトランプ大統領は陸軍病院に入院しました。批判の中で3日で退院しハウスに戻り最後の選挙戦に意欲を示しています。

世界は米国大統領選挙の結果に注目

米中の貿易戦争に影響を受ける国々

世界の主要国は「世界の工場中国」へ生産を委託して、改革開放を推進する中国の経済成長を助けてきました。各国は中国進出のため中国との合弁会社で技術移転も行いました。中国は成長する過程で技術を習得し、安い賃金で世界生産を行い成長しました。中国のGDPはハイレベルで上昇を遂げ貧困国から脱却し、大きな消費国へと変遷しました。リーマンショック時には中国の積極政策に世界は助けられました。2010年に世界2位の経済国へ成長し、習近平主席の一帯一路構想で世界の覇権国家の歩みを始めました。アメリカトランプ大統領は対中国貿易収支の不均衡を厳しく指摘し、2018年米中の関税合戦が始まりました。関税合戦は互いにエスカレートし全品目に及びました。さらに対立は激化します・・・・

徹底したトランプ政権の中国制裁

トランプ政権は関税合戦にとどまらず、中国が先行する高速・大容量通信5Gの世界支配を阻止するため、情報漏洩を理由に自由権に対して排除を要求、中国の「ファーウエイ」排除を打ち出しました。さらに、知的財産権の侵害などありとあらゆる関連性を指摘し、関係する製品部材の中国への輸出を各国も含めて制限を行いました。コロナ禍で中国制裁は加速し、各国も対応に追われています。

イデオロギー(自由圏・共産圏)の対立

新たな覇権国家とイデオロギーの対立

1991年ソビエト連邦崩壊によって資本主義の勝利を掲げました。しかし、資本主義にも限界があると論されています。トランプ大統領の自国第一主義の台頭で、世界に拡大した右派政党が勢いを見せました。しかし、政党として無理もあり伸び悩んでいます。しかし、強いアメリカ、自国第一主義、白人至上主義をとなえるトランプ大統領に一定の岩盤支持層が存在します。一方で共産党一党独裁政権中国共産党を率いる習近平国家主席の対立はイデオロギー対立の象徴だと思います。世界は貧困・独裁・戦争・弾圧・難民・分断・搾取・宗教・思想・人種・肌色・格差・歴史・過去・・・計り知れない対立の中で争いが起こっています。

新型コロナ終息後の世界の秩序

2020年世界を震撼させている「新型コロナウイルス」の蔓延が一日でも早く収束し、世界が落ち着きをもって新たな社会を築けることを願っています。アメリカ大統領選挙も大きな一歩となることを願っています。