ウクライナ侵略戦争10ヶ月冬の厳しい戦い

ウクライナは欧米の支援で戦況を展開

世界2位の軍事大国ロシアが一方的に準備し侵略戦争を仕掛けたことは間違いありません。2月24日時点でロシアは一カ月以内にウクライナの政権転覆を計って、NATO加盟を阻止する戦略であったと言われています。2014年のクリミア半島を一方的にウクライナから奪取した方法でドンバス地方のロシア国民を守るためとして一方的に侵略戦争を仕掛けました。前年の12月にはロシア国境沿いに10万人規模の軍隊と戦車・装甲車を集結させ、欧米から厳しい忠告を受けていました。プーチン大統領は欧米の結束を甘く見て、2月4日北京で中国と密約を交わし侵攻に踏み切りました。G7に加わる日本も賛同すると予測せず欧米の結束も難しいと判断していた。

経済規模の違う隣国への侵略戦争

2014年のロシアのクリミア半島の侵略行動は用意周到に準備した状況の中で起こったことで、欧米も一瞬のスキを突かれた略奪であった。ウクライナも民主化の中でロシアよりの政権であったこともあり、後に選挙で選ばれたゼレンスキー大統領をプーチンが甘く見ていたのである。ウクライナもアゾフ連隊も含め国家が一枚岩で団結できるか、国力の違いが予算規模を見ても大きすぎる(7倍の違い)ことが伺えます。規模の小さな国の主権を侵す侵略行為は許されることではありません。世界は国連を中心に主権国家を守る姿勢が問われています。

ウクライナの抵抗に苦戦するロシア

ロシアのウクライナ侵攻に異変が起こり出した。4月になると首都キーウの戦況は反転しウクライナ軍が進行するロシア軍地域を奪還しロシア軍は後退する事態になり、北部地域からロシア軍は退却し、東部地域へ移動を始めました。ロシアの残虐な行為が表面化し欧米諸国はウクライナ支援を強化しました。ウクライナから国外脱出1000万人を超え欧州を中心に世界が受け入れを行いました。欧米からの武器の支援も徐々に検討されウクライナ軍の後方支援を始めました。中立を保っていたフインランド・スエーデンがNATO加盟を表明しました。G7の一員である日本も対立するロシアとの北方領土を抱える中で積極的にG7の一員として共同歩調をとって制裁に同意し対応をしています。ロシアから制裁も受けています。

ウクライナ国民の結束が重要な鍵です。

ロシアの振る舞いに怒るウクライナ国民

元俳優のウクライナゼレンスキー大統領のロシア軍事侵攻前の世論は41%の支持率、侵攻直後の支持は91%になり国民は大統領を信じて行動することを選択しました。国民の20歳~65歳までの男性は戦う戦士として国に残り戦う。女性・子供・高齢の男性は国外退去を支持した。ロシアはゼレンスキー大統領は首都キーウから逃亡したと偽情報を流した。ゼレンスキー大統領はキーウにいることを画像で表現し共に戦うことを宣言しました。ゼレンスキーは一貫して国民の先頭に立って戦うことを続けてきました。海外の議会などにも協力のメッセージを送り続けました。初期の頃暗殺情報もありました。9ヶ月今も国民の先頭に立って対峙しています。ロシアのプーチン大統領は20年間積み重ねた権力の座で軍や戦況にまで支持を出す権力者として振る舞っています。盟友の中国習近平主席とも距離が出始め、旧ソ連圏の軍事同盟国からも敬遠される状況が鮮明になってきています。インドのモデイ首相から「戦争する時でない」と忠告されています。凍結する冬の草原地帯の戦況はどうなるか予断を許されません。