戦争の影響で世界は物価高の影響拡大
世界は2年続く新型コロナ第6波の影響の中で勃発した「ロシアのウクライナ侵攻」が5カ月半を過ぎました。先進国のロシアへの厳しい金融・経済制裁の中で、原油・ガスの制限で対抗するロシア、2月4日の中・露密約の中で起こった侵略戦争は原油高を招き、世界の食料品・飼料・鉱物資源などの不足と価格高騰によって、世界は一律にものの値段が上がり、消費者物価指数が高騰しています。
世界を混乱に陥れた新型コロナウイルスの蔓延と疲弊する中で大国ロシアのウクライナ侵攻は世界を二分する専制主義と自由主義の対立の構図となり、自国を守る体制強化に大きなエネルギーを割いています。
欧州はウクライナへの支援とロシアからの原油・ガスの縮小対応に追われ、生活・企業生産は大きな影響を受けユーロ安を招き成長が大きく鈍化しています。
経済大国中国は成長の柱、不動産バブル状況が表面化し負のスパイラルに入っています。コロナの発生源武漢のロックダウンが成功体験となり、習近平政権は「厳しいゼロコロナ対策」を北京オリンピックでも行い、感染力の強いオミクロン株で上海市2400万人の長期隔離による経済都市の封鎖の徹底が長期にわたり中国経済の大きな停滞を招いてしまいました。今日も点在して各地で検査とロックダウンが行われています。
最後の激戦地沖縄、広島・長崎の原爆投下で降伏
日本の77年前の太平洋戦争(第2次世界大戦)で日本政府軍は戦線を広げ戦場を拡大し、国家総動員戦果を広げました。日本は明治維新後、欧米列強の近代化に学び天皇制のもとで国の繁栄を求めてきました。しかし、世界最強国家アメリカのハワイ軍事基地を奇襲攻撃し戦争を仕掛けました。日本の軍の暴走であったのか知る由もありませんが、日本の無謀な侵略戦争は始まり、戦火拡大・防衛のため国家総動員令により、赤紙で徴用され戦場に散っていきました。1945年沖縄戦線が最後の激戦地として米軍の激しい攻撃を受け6月玉砕しました。日本国本土は、各地で激しい空爆に遭い、8月6日 広島、8月9日 長崎に原爆が投下されました。8月15日天皇陛下の玉音放送(天皇陛下の声)で敗北を宣言しました。日本は厳しい戦後復興を体験し生活の糧を追い求めました。 世界唯一の被爆国としての役割がある。
同一民族と称しながら爆撃による侵略行為
ロシアのウクライナ侵略の大義名分
ロシアプーチン大統領の過信とウクライナの団結
- 政権の転覆 ゼレンスキーの大統領の退任
- ウクライナの非武装化
- NATO(北大西洋条約機構)への非加盟
2月24日ロシアはウクライナ首都キーウを攻撃、全土に奇襲をかけたが制空権確保に至らず。
軍事大国ロシアは簡単にウクライナの制空権を確保し、首都キーウを攻め込み、ゼレンスキー政権の転覆をはかることを容易に考えていた。
12月末頃からウクライナ国境近くのロシア・ベラルーシに10万人のロシア軍と戦車部隊が集結しているのが衛星で米国・欧州などが確認して懸念を示してきた。ウクライナの隣国ベラルーシの国境地帯で共同軍事演習を行って用意周到準備をしていた。ロシアは侵攻前に北京オリンピックへの首脳招待の名目で事前に中露の密約を交わしていた。オリンピックが終わるのを待ってロシアはウクライナへ侵攻した。2014年にプーチン大統領は準備万端でウクライナ領土クリミア半島へ軍を侵攻、ウクライナ+欧米は虚を突かれ一方的な領土変更を行った。
戦力の差10分の1・ウクライナが団結+先進国支援
2014年 黒海に面するウクライナ支配のクリミア共和国をプーチン大統領はいきなり侵攻し、住民投票・独立宣言・併合要望決議を行ってロシアとの条約締結を行い併合宣言した。しかし、国際連合・ウクライナ、日本を含む西側諸国は主権・領土の一体性やウクライナ憲法違反などを理由としてこれを認めづ、併合は国際的な承認を得られていない。
しかし、実質的にはクリミア半島はロシア化されて7年になります。同じことをウクライナ東部ドンバス地域も同様であるとして侵攻を企てた。ウクライナ国民はロシアに対して軸地たる思いでプーチン大統領の仕業として捉え国民の多くは思っていました。特にマリウポリの製鉄所に立てこもったアゾフ連隊などは強固な組織で最後まで抵抗しました。マリウポリは港湾都市でロシアの支配下にあるドンバス地域とクリミア半島奪還を試みていました。プーチン大統領はゼレンスキー政権をナチ(旧ドイツ)と表現し、非ナチ化(ゼレンスキー政権の退陣)を迫った。5カ月半の中で新ロシアはが住むドンバス地域をクリミア半島同様ロシアへの併合を宣言する準備を画策して領土侵略を企んでします。
ウクライナ 長期戦を視野に総動員令11月まで延長
8月23日が期限の総動員令を90日延長すると表明
ウクライナのゼレンスキー大統領は8月23日が期限(5月23日90日延長決議)の総動員令を長期戦を視野に延長することを議会で決定したことを国民に表明しました。
このブログ記事を編集する最後に8月12日飛び込んできました。戦況は一進一退を繰り返し、圧倒的に戦力が劣るウクライナ軍は善戦し、南部地域の奪還を試み、何故かクリミア半島に駐留するロシア空軍基地で、軍機8機、燃料倉庫がが炎上する事態が発生、北側のヘルソン州の奪還を目指しロシア軍の補給路を断つために二つの橋を爆破した。戦況はウクライナ側に有利な展開になっている。
2月24日から絶体絶命の戦いが総動員で抵抗するウクライナの士気は高く各地で善戦しています。ロシアは首都キーウは諦めた感があります。しかし、絶対的なミサイル攻撃で無差別に飛んできて破壊を繰り返しています。
ロシア領土に踏み込まない武器を欧米主要国は順次提供し前線に送っています。