何故、ロシアは侵略戦争を起こしたのか?

中国、習近平政権の支援を取り付けて決断

2月4日北京冬季オリンピックにプーチン大統領が習近平政権の招待を受け出席しました。ドーピングでロシア国家として参加できない大会に招待された中露関係は「専制主義国家」として自由主義圏への対立でもありました。西側の要人は参加を見送り、中国との友好国が招待され参加しました。コロナ禍の中で無観客実施されました。プーチン・習近平会談によって何らかの密約があったと思われています。

北京冬季オリンピック終了後、2月24日ロシアはウクライナへ侵攻しました。大部分の予測は2~3日で制空権を確保しロシアが圧倒的な力を発揮すると思われていました。しかし、抵抗するウクライナ国民の士気が高く、その後の戦況を維持することで3か月の戦争を戦っています。ウクライナは18歳~60歳の男子は国内に留まり戦争に参加し国を守ろうとしています。

NATO「北大西洋条約機構」はロシア制裁に参加

ソビエト連邦崩壊(1991年)時に16各国であったNATO加盟国が現在30カ国になっています。ウクライナ・ロシア・ベラルーシは兄弟国と言われNATOとの最後の防波堤になっていました。現大統領ゼレンスキーはNATO寄りと見られロシアにとって厳しい状況にありました。ソ連邦最後の独裁国家ベラルーシのルカシェンコ大統領はロシアプーチン大統領の盟友となっています。ベラルーシも専制主義国家として大統領選挙の不正が問われています。

先進7ヵ国(G7)も一致団結して「ロシアの侵略戦争」を批判し、日本も一員として積極的に賛同し加わっています。

欧州の問題としてきた対立は、次のアジア戦略中国との対立にも影響する厳しい選択が問われています。

5月18日中立を維持してきたフインランド・スエーデンがNATO加盟を申請、トルコが難色を示していますが加盟が承認される見通しであるとされています。ロシアの無謀な侵略は更なる結束を導き出しました。

プーチン大統領の野望で始まったウクライナ戦争

ソ連崩壊を味わったプーチン大統領の野望

1991年のソビエト連邦崩壊の屈辱を味わったロシアは対抗するNATOの拡大に懸念を抱き続けています。過去の同盟国東欧の国々はNATOに加盟し30カ国の脅威になりました。広大な領土を持つロシアは世界最大のエネルギー資源、小麦などの穀物も大量に輸出する資国家として潤う国家です。資源の少ない西欧諸国はパイプラインを敷き詰め天然ガス供給を受けています。

専制主義国家は資源外交で潤い、プーチン大統領とオルガヒの富裕層を作り上げ国家を統治しています。2014年に黒海のウクライナ領であるクリミア半島に武力侵入し奪い取りました。ウクライナは危機は近隣州にも及んでいました。ロシアは抵抗しない西欧を見ながら用意周到に侵略の準備を整えました。