· 

HONDA・SONY EV自動車開発で提携

ソニーがEV自動車開発に参入 ホンダ提携提案

世界で開発競争が激化するEV自動車で多様化する開発に異業種の参入が起こっています。100年の歴史を重ねてきたエンジン自動車~EV自動車へ大変革の時代を迎えています。電気技術大手メーカーSONYに自動車メーカーHONDAが声をかけて実現したソニー・ホンダの共同開発事業が実現したことが記者発表されました。年度内に新会社を設立、2025年に開発EV自動車の販売を目指す。日本の大きな戦略的開発事業提携になることが期待されます。

高度成長期を支えた本田宗一郎と井深大の技術

日本の戦後復興から高度成長期にかけて二人の技術屋が町工場から身を起こし、開発に没頭し日本の繁栄に大きな貢献をしました。Hondaはスーパーカブ、Sonyは録音機やウオークマンなどの音響技術の開発で事業を牽引してきました。世界的な企業となった両社も厳しい時代もありました。

ホンダは4輪自動車開発で通産省から阻まれ、本田宗一郎は政府に激しく抵抗し参入しました。技術のソニーも平成不況と新興国の格安攻勢で厳しい経営に追い込まれました。

技術のホンダは小型ジェット機開発で世界一位で成功し、ソニーは画像技術で世界トップのシエアーを獲得しています。積み重ねられた卓越した技術が融合することに大きな期待感と秘めた力強さを感じます。

世界的な技術企業の共同開発に期待

異業種参入が加速するEV自動車の開発競争

今世紀最大の変革を求める自動車産業は日本の基幹産業として大きな影響が予測されています。2021年12月14日、トヨタ自動車の豊田章男社長が2030年に350万台のEV自動車生産の力強い発表がありました。

世界のIT業界、Google・Appleなどがモビリティ参入にSonyも参入すること発表しました。EV自動車の生産開発の先端を走るテスラはイーロン・マスクの希代な経営者手法でEV自動車開発を先導しています。裾野の広い自動車産業に風穴を開けてことに違いない、しかし、安全を謳う自動車産業は積み重ねられた技術の蓄積も重要です。テスラ車も不具合が起こり頻繁にリコールが起こっています。新たな開発には技術の蓄積と安心と信頼が求められます。リチュームイオン電池の最初の商用化はソニーのハンデイームービーカメラの電池に採用した実績があります。ソニーも電池生産をしています。

日本の550万人の雇用を守る自動車工業会

日本のものづくりを支える自動車産業の未来

EV自動車が世界の最先端を走っていると思われるぐらい”EV自動車の開発”がもてはやされ、日本の日産が10年前電気自動車リーフを発売しました。中国ではEVメーカーが200社を超すと言われています。2021年度販売台数1位テスラ車94万台、2位中国BYD60万台、世界全体で650万台になっています。日本はトヨタなどEV化が遅れていますが、2030年を目指して量産化に舵を切っています。

車載電池開発、半導体・IT技術の開発、充電インフラの充実など課題が沢山残されています。温室効果ガスとの関連で安全性などの重要な整備も残されています。車載電池の発火事故とリコールも相次いでいます。日本の積み重ねた技術が生きてきます。