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第2回米朝首脳会談 合意できず ベトナム

核とミサイルの脅威から、国連制裁決議の中にある北朝鮮と米国のトップ会談による打開をはかりました。

経済制裁下にある北朝鮮の実情の中で、昨年6月の会談の実行が話し合われました。国連決議による完全非核化が絶対条件のアメリカと一部核施設の撤去で全面開放を要求した北朝鮮との溝を埋めることが出来なかった。

交渉カードの思惑に違い?

米国は現在・過去の核・ミサイルの全面撤去が、経済制裁の絶対条件として、北朝鮮の経済制裁の全面開放と段階的に核ミサイルの破棄を実行する主張が一致しなかった。

アメリカは北朝鮮の思惑に過去の苦い経験(決議の無視)があり、実行を確認してからの解除を主張した米国と今すぐ全面解除を求めた北朝鮮との溝は埋まることがなかった。トップ会談で解決できない、国家の駆け引きと深い事情があることが判明しました。

 


北朝鮮に対する国連決議

2010年以降ミサイル発射・核実験実施の北朝鮮に対して、アメリカを中心に制裁決議が提案され一部採択されました。金正恩体制になって韓国の島砲撃や度重なるミサイル・核実験に対して中国・ロシアも賛同し厳しい制裁決議が課せられています。人道支援もままならない状況になっています。

韓国・北朝鮮・米国の融和から暗転

2018年、北朝鮮は平昌オリンピック参加表明と韓国との対話を呼びかけ、韓国文政権との積極的な融和外交によって、4月に南北両首脳が境界線板門店で会談を行い、6月のシンガポールの米朝会談につなげました。2018年度は融和ムードの中で、2019年米朝2回目の会談をベトナムで開かれ、交渉は物別れに終わりました。


1945年8月15日 ポツダム宣言受諾の天皇陛下の玉音放送によって日本は降伏しました。日本の統治国であった朝鮮半島は1948年資本主義国家と共産主義国家の分断国家が生まれて38度線を界ににらみ合うことになりました。朝鮮半島の戦争70年の歴史が始まっています。1950年6月北朝鮮軍が中国毛沢東・ソ連スターリンの支援を受け南朝へ侵攻し米国を中心とした国連軍との3年間の壮絶な戦いによって多数の死傷者を出しました。1953年7月27日に国連軍と中朝連合軍は朝鮮戦争休戦協定に署名し休戦した。(休戦協定は今も継続されている 分断国家は38度線を界に70年間戦争状態にある。)

戦後復興の日本と悲惨な朝鮮戦争の始まり

敗戦国日本は70年を過ぎた今、休戦中の朝鮮半島のことはあまり理解できていません。

何故、北朝鮮は米国との交渉に固執する理由は少しわかりました。今も米軍が韓国に32000人駐留し、北の脅威に備えています。

戦闘時の国連軍の大半が米兵で40万人近くいたと記録されています。資本主義国アメリカと共産国家の戦いが今も続けられています。

 (朝鮮戦争ーウキペデイア)

核実験と弾道ミサイルの脅威

戦争状態の歴史的背景から北朝鮮は核実験を繰り返し核保有国を宣言しています。実戦配備している多数のミサイル開発にも脅威を覚えています。70年の歴史的対立が継続しています。

歴史的転換期 2018年6月12日 米朝首脳会談の調印が新たな始まりになりました。