熱交換塗料は広く浸透

熱交換塗料地球温暖化防止という壮大なテーマで開発され15年を経過しました。大手流通に頼らず、地域で組織した研究会などのネットワークを中心に施行・実証活動を続けました。広がりの転機は東日本大震災による電力不足等で省エネなど熱エネルギーの意識に変化が生まれました。

中小企業が開発した塗料が証明される。

2016年6月に改編された熱交か塗料の原理図です。
2016年6月に改編された熱交か塗料の原理図です。

熱交換塗料の熱が消失する現象の解明に10年!

塗膜の内部で忽然と消失する「熱」。僅か数ミクロンという塗料の被膜が起こす「熱の消失」という有り得ない現象。熱交換塗料というネーミングの由来は不可思議な現象に基づいています。

科学・技術者としての知識を開発に活かされました。

起こっている現象を推論して「熱エネルギーを運動エネルギーに変換」しているのではないか?という仮説を打ち立て、複数の研究機関に解明を依頼しました。

10年以上過ぎた2016年6月、電気工学の二人の専門家によって「起電」という現象に行きつきました。

画像は2016年6月に発行したカタログから採用されている「熱交換塗料の原理図」です。何度これに近い推論の画像をもとに、実際に起こっている現象を熱センサーなどを利用してお客様、流通・事業者が一体となって証明してきました。

熱交換塗料の原理図をご理解頂くために、画面上に繰り返し掲載しています。

東日本大震災が大きな転機に!

施工現場で実際に起こっている現象を科学的に証明できない状況で、着実に実績と実証を繰り返しながら広める活動を続けてまいりました。
  • 東日本大震災の前年(2010年)の報道ステーション(TV番組)で東京の小学校グランドで子供が素足で走り回る運動会の姿が報道され、東京で事業者による流通の組織が立ち上がりました。
  • 東日本大震災(2011年)による原発事故で深刻な電力不足による停電などで、省エネ等の観点から「熱交換塗料」が各社のTV局で報道番組として取り上げられました。

ネット報道・取組む事業者・製品流通が増え、熱交換塗料の新規工場の建設増産体制を整えました。

  • 特に東日本の地域から確実に認められ、東北の被災地などでは、仮設住宅などPRも含めた取組み効果による広がりと社会的要請と合わせ需要が拡大しました。
  • 社会的には原発停止によって高まるエネルギー資源(原油、天然ガス、石炭)の海外からの調達などがかさみ、自然エネルギー(太陽光発電、風力、地熱発電等)開発と個々の省エネに対する人々の社会的使命感が広がる環境を生み出していました。

政府も顧客に対して、経済活性化と地球温暖化対策等と合わせてた、各種エコポイント補助金などによって、電気やガス、ガソリン等のエネルギー使用量を制限し、環境に配慮した社会を求めました。

  • 省エネ・断熱・蓄電・蓄熱・ハイブリッド等の言葉が社会で幅広く飛びだす中で、すでに大手塗料メーカーを中心に反射・遮熱・断熱塗料などがPR活動と合わせ流通を通して広く採用されていました。 熱交換塗料は他の機能性と異にする独自(オンリーワン)製品として採用されています。

中小企業が開発した「熱交換塗料」は原理において全く違った概念の塗料として、各地の流通・施工事業者のネットワークで実証・検証を積み重ね地道な活動で信頼を得て、少しづつ脚光を浴びる環境が生まれました。開発者の想定の範囲の中「夢のような塗料と言われる」現象に大学や研究機関の科学的証明の尽力を求めてきました。

 2016年6月電気工学の研究者によって「起電」が立証されるまでは公的機関や民間企業においても採用に躊躇
 されることがありました。今は海外でも商品の効果が認知されて採用されるようになり、自信を持った流通環境
 が整っています。
信頼のおけるネットワークを多くの人と共有できることを願っています。