アメリカで開発された「ポリウレア」はイソシアネートとアミンの化学反応によって生成される樹脂化合物です。30年前(1990年頃)アメリカの開発技術が日本にもたらされました。しかし、日本は高度成長の絶頂期からバブル経済崩壊(1991年3月)による混乱渦の中で、高度成長から国家再生の厳しい局面にありました。
ポリウレアの樹脂素材の開発と特性
1980年代初期、アメリカ・テキサスケミカル社の化学者ダットリープリマー氏により開発されたポリウレアは「イソシアネートとアミンの化学反応によって生成される樹脂化」です。開発素材としては新しいもので1990年代から世界で各種用途に展開されています。
アメリカ国防省によって軍の装甲車外装部分や弾薬庫に採用され「効力の実証」行ったと言われています。
ポリウレタンとポリウレアの違い
プライマーの開発 「ポリウレア」の開発の重要性はプライマーにあります。熱交換塗料のプライマー開発に実績のあるメーカーとしてポリウレア開発に際しても重要視しています。
基材(下地剤)に適合したプライマー開発に注力しています。コンクリート、モルタル・ブロック、木材・合板、鉄・鋼製、など下地材に適合したプライマー開発をすすめています。
2液性吹き付け塗装 「ポリウレア」の施工は2液混合の吹付となっています。施工性については専門的な知識と機材(吹き付け機器、ホースなど専用の施工機材を準備)、専門業者によっては専用のトラックの常備など設備投資が必要になります。アルバー工業では小規模用に手塗りの出来る溶剤の開発に注力しています。大規模~小規模現場に応用できる素材の開発に注視しています。
ポリウレア 次世代の塗装材に注目
「ポリウレア樹脂」は基材(コンクリート・鉄鋼材・木材・樹脂材・・)などの表面や内面にポリウレアを比較的厚く覆う処理します。表面に定着した被膜により基材の防水・防食性、耐薬品性、耐摩耗性、耐衝撃性、耐熱・・などに優れ、基材(対象物)の保護と強度により耐用年数100年コーテイング、柔らかいステンレスと言われ、長寿命化の実現を目指しています。
今日、社会インフラと産業基盤、地殻変動による地震・地球温暖化(インフラ)による豪雨災害に対する保全整備が早期に求められています。平成不況の中で放置・先送りされた整備事業もたくさんあります。平成期に日本に示された開発技術「ポリウレア」が令和期に注目されています。
戦後75年の成長と停滞の中で生まれた社会と産業の歪を「大変革する令和の改革」の新たな素材として「ポリウレア」の採用が待たれています。古いものを強靭化し長寿命化を実現します。
ポリウレアの施工性の中で下地材(コンクリート、鉄・鋼板、木材、プラスチック・・・)に対応したプライマー(中間接着剤)の重要性と吹き付け施工技術が求められます。アルバー工業は特殊塗料開発メーカーとして実績を重ねたプライマーがすで市場の多くの現場で投入しています。ポリウレアに関してもプライマーに採用を頂く中で超速硬化ポリウレア樹脂 リザコートM-5011 高品質なポリウレア樹脂の開発に成功しました。下水道処理施設のコンクリートへの施工評価基準をクリアしました。
ポリウレアM-5011 の開発と並行して、ポリウレア樹脂施工のプライマーの開発及び施工技術の確立と施工性の改善に取り組んでいます。小規模現場も含めた多様な施工性に対応可能な、刷毛・ローラーの手塗り製品の開発によって幅広い現場で採用戴ける取り組みを急いでいます。 ~お客様の問い合わせ~
開発メーカーアルバー工業はポリウレアの用途に応じて、ポリウレアM-5011 ポリウレア専用プライマーの開発に注視してきました。特殊塗料としてお客様の要請に基づき、幅広い用途に応じた製品開発に順次着手し、「令和期の改革」の中で新たな要望を受け開発を続けてまいります。高度な吹き付け技術と設備が必要であることから、刷毛やローラーで手塗りなど、幅広い用途の可能な製品開発に注力しています。