近畿大学医学部・大学病院移転 2025年秋 ②

2025年11月完成予想図
2025年11月完成予想図

広大な敷地にクレーンが立ち建設急ピッチ

2012年、近畿大学は大阪狭山市にある近畿大学付属病院の移転について大阪府に相談、大阪府・堺市・近畿大学協議の上、泉北ニュータウン泉ヶ丘地区にある市民プール・田園公園・府営団地の移転による撤去跡地に近畿大学医学部・大学付属病院の誘致案を提案、2019年11月厚生労働省(国)に移転承認申請を提出。市民プールの移転先、府営団地の高層建替え、公園緑化の代替え工事を行ったうえで大阪府・堺市との間で着工協定書締結(2019年11月)さらに、大阪狭山市の現在の近畿大学病院は分院として残すことが決定されました。 

田園公園と遊歩道の55年・緑地が更地に

高度成長期~平成不況(低成長)を潜り抜けた泉北ニュータウンの中心地域は大きな岐路を迎えていました。市民プールが老朽化し、20~30棟の林立ちの5階建て府営団地は55年の歴史の中で老朽化・入居者の減少による空室が生まれ、解体し集約して高層住宅に建替えました。反対側に開発当初、高層ワンルーム住宅「ヤングタウン」として勤労者の住宅地域として栄えました。現在は私立高等学校、マンション群となって新たな環境地区が生まれています。

55年間の中で築かれた環境の変化と改善

田園公園、市民プール、府営団地の広大な半世紀の歴史が発展する新たな環境へと刻々と変化する建築現場が映し出されています。大阪府・堺市・近畿大学医学部&附属病院建設に地域住民の思いが交差しています。次の半世紀に向けた大きなプロジェクトが動き出しています。泉北ニュータウン地域は高度成長期の象徴として造成開発された地域です。開発50年社会・経済環境が大きく変化して50年の高齢社会の新たな街として大規模プロジェクトが動き出しています。古墳・奈良時代には1000基の陶器窯のあった日本最大の陶器山地域の存在がありました。未だ遺跡として存在しています。現場の田園公園も窯の存在が報告されています。

急ピッチ医学部・付属地域医療病院建設

泉北ニュータウン55年、新たな街づくりのシンボル、近畿大学医学部・大学病院の移転本格建設の足音が急ピッチで進められています。計画から10年、市民プール及び公園・府営団地の解体事業と合わせ周辺地域の整備が進みました。2023年、建設工事が始まり建設用クレーンが徐々に投入され建設が進められています。近くのショッピングビルの5階屋上駐車場から建設状況を見ることが出来ます。

2022年6月25日

2023年1月5日

2023年2月12日


2023年3月3日

2023年3月24日

2023年3月31日


近畿大学病院の移転が浮上したとき、一部地域住民から「公園潰し」の反対運動が起こり、何度も説明会が開かれました。未だ裁判の途上にあります。しかし、工事は着々と進行しています。近隣の公園整備など進められ、遊歩道の拡張・変更、周辺道路の整備、橋の付け替えなど完成までの整備が行われ、本年度から本格的に近畿大学部分の建築が行われ、クレーンが立ち並んで進められています。一部府営団地の解体工事が数棟残っています。

近畿大学医学部・大学病院建設 2025年秋完成