アメリカ大統領選挙 共和党トランプ氏の勝利
4年前、民主党バイデン大統領に敗れたトランプ氏は大統領への返り咲きを見せた4年間、78歳の年齢を超えて大統領への再選の執念を見せ続けました。最強国アメリカのリーダーは世界への影響は大きく、中国発のコロナ感染拡大、ロシアのウクライナ侵略戦争、イスラエルとパレスチナガザ地区の紛争拡大などによる物価上昇など世界経済を取り巻く環境は悪化しています。アメリカファーストを掲げるトランプ氏はバイデン政権の失政を超えたく主張し対抗するハリス候補を攻め続けました。返り咲きは”凶か吉”になるかわかりませんが世界は戦々恐々です。
アメリカ合衆国の建国の歴史 17世紀
歴史は17世紀に遡ります。イギリス国内での宗教弾圧から逃れたキリスト教徒が、メイフラワー号に乗り、アメリカ大陸に着いたのが1620年(日本の江戸時代初期)。その後、多くのイギリス人が移住して植民地を建設し、ボストンなどの町を作りました。そして1776年、イギリスの植民地から、東部13州が独立し、アメリカ合衆国が誕生しました。アメリカ合衆国の独立時、ボストンは「WASP(ワスプ)」の本拠地になりました。WASPとは、ホワイト・アングロサクソン・プロテスタントの略で、白人、アングロサクソン、プロテスタント系の人々が、政治や経済、文化の中心を担うというものです。そして、この傾向は現在でも引き継がれています。独立後、アメリカは1783年にイギリスから領土を割譲、1803年、フランスから領土を買収というように次々に領土を拡大していき、現在の50州になりました。NHK記事
南北戦争に始まるアメリカの今と大統領選
イギリスに比べ産業革命が遅れていたアメリカでは、自国で生産された綿製品を保護するため、輸入を抑える保護貿易を進めたい北部と、大農場で綿花を生産していることから自由貿易を進めたい南部との間で対立が起こった。 また、奴隷制度についても、賛成の立場の南部と、反対する北部などとの間で対立があった。南北戦争は、1861年4月12日から1865年4月9日(日本の明治元年は1868年)にかけて、北部のアメリカ合衆国と合衆国から分離した南部のアメリカ連合国の間で行われた内戦である。奴隷制存続を主張するミシシッピ州やフロリダ州など南部11州が合衆国を脱退してアメリカ連合国を結成し、合衆国にとどまったその他の北部23州との間の内戦である。 ウィキペディア
幕末ペリー来航(1853)南北戦争(1861)
江戸幕府の末期(1853年)アメリカの黒船艦隊が浦賀(現横須賀)に現れ、江戸幕府に開港を迫りました。江戸幕府は混乱をきたし大政奉還によって天皇制が復権し明治政府誕生しました。日本は鎖国政策から解放され、欧州の新しい政治・工業の近代化を学び明治維新として近代化の一歩を踏み出しました。同じころアメリカは綿花を栽培する南部と工業化を目指す北部との対立が起こり「南北戦争」1861~65年続きリンカーン率いる北部が勝利し終結しました。当時の南部の農業政策は奴隷制度で成り立つ社会、北部は工業国家として自立する社会によって南北対立が起こり「南北戦争」内戦が起こり、日本にやってこなくなりました。明治維新を迎えた日本の近代化は欧米諸国に学びました。
アメリカは独立・南北戦争などの歴史が今も!
移民国家アメリカを表す大統領選挙の謎
アメリカ合衆国は連邦国家として50州で構成されワシントンDCは州に属さないにおける州制度と大統領選の議席確保の難しさがあります。合衆国を統治する立法府・行政府・司法府・連邦裁判所と公民権・抑制の国家組織があり、州政府があり州政府の組織構成・州政府の権限と責任・州憲法の役割 があり地方政府の組織構成
選挙とその手続きがありアメリカ人以外の世界の人は理解しずらい行政組織と選挙制度があります。
大統領選挙は4年に一度あり、1年前から大統領選への立候補と候補者選びが始まり、予備選・党員集会を開き各共和党・民主党の大統領候補者は全国大会を経て本選挙に立候補します。民主党バイデン大統領は立候補しましたが、高年齢の不都合が露呈し、急遽選挙を経ずハリス氏が民主党の立候補者となってトランプ氏と戦いました。南北時代から続く共和党と民主党の争いは激しい大統領選となります。世界は強国アメリカの大統領選によって大きな影響を受けます。