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参議院選挙期間中 安倍元総理凶弾に倒れる

参議院選挙、自民党単族過半数確保で圧勝

突然飛び込んできた「安倍元首相撃たれ心肺停止」のニュースに息を呑んで見守りました。重要な国政選挙(参議院議員)終盤中の出来事で、与野党の選挙戦を急遽自粛する事態となり、夕方死去の報道が駆け巡りました。翌日最後の選挙戦を各党再開して最後の戦いが繰り広げられました。ロシアのウクライナ侵略戦争から国防戦略の備えと軍事費の拡大、エネルギー資源の高騰、円安の加速と世界的物価高騰など社会・経済の厳しい中で岸田政権率いる自民党が単独過半数を獲得、衆参両院で与党過半数で次回選挙まで3年間安定した国会運営が続けられます。投票率は前回より3%増えて50%を超えました。 

第2次安倍内閣、歴代最長7年8カ月歴任

2001年、自民党の変人政治家小泉純一郎が小さな政府「官から民へ、国から地方へ」「郵政民営化」など大胆な改革を掲げ”反対する者は全て抵抗勢力”として巧みな話術で国民を引き付けバブル崩壊後の長期政権を築き一定の成果をあげました。2006年任期満了で小泉総理は、若き安倍氏にバトンを託し退陣しましたました、バブル崩壊以降混乱した政権に一定の安定感を築きました。

「美しい国づくり」の第1次安倍内閣(2006年9月~2007年8月 1年間)国政選挙(参議院選挙)で大敗し短命政権で病を理由に退陣しました。以降の日本の政権は6年間1年サイクルで交代(安倍・福田・麻生・鳩山・菅・野田政権)の不安定な政治が続き、世界からも信頼を失いました。

2012年12月、衆議院選挙で安倍自民党が勝利し、政権交代(民主党→自民党)を成し遂げ、国会の首班指名で第2次安倍内閣が発足しました。2020年コロナ過で持病が悪化し7年8カ月の長期政権を退任しました。その後菅内閣1年→岸田政権となっています。

ロシアのウクライナ侵略で世界の危機

第2次世界大戦を思い起こすロシアのウクライナ侵攻

軍事大国(常任理事国)ロシアが昨年末から隣国ウクライナ侵攻の周到な準備を行い、NATO(北太平洋条約機構)の制裁警告を無視する形でが2月24日侵攻を開始しました。ウクライナは領土を守るため対抗姿勢を示し、戦時体制をとりました。抵抗体制を整えNATOの介入に対してロシアプーチン大統領は核の使用チラつかせ乍ら攻撃を仕掛け、ウクライナの抵抗で5カ月を経過しました。ロシアの激しいミサイル攻撃に耐えながらNATOの後方支援とG7(先進国)の制裁と支援を受けながら抵抗を続けています。ロシアと接する中立国フインランド・スエーデンのNATO加盟申請、中国のロシア支援など世界を専制主義国家と自由主義国家を2分する戦いに発展し、世界経済は大きな打撃を受けています。

第2次安倍政権はアベノミクスと世界戦略に奔走

第2次安倍政権は憲政史上最長(7年8カ月)の内閣総理大臣として、第1次の反省を活かし、金融緩和によるアベノミクスによる経済再生戦略を推し進め、長期政権の中で世界各国に足を運び世界の指導者と意見を交わしてきました。最大の同盟国アメリカのオバマ&トランプ大統領、G7先進国首脳、ロシアのプーチン大統領、最大の貿易国中国の習近平主席、世界の多くの首脳と会談し、経済界を率いて日本製品PR外交も積極的に行ってきました。67歳の若き指導者安倍元総理が海外から惜しむ声が聞こえてきました。日本でも多くの若者も献花に訪れる光景を見ました。偉大な指導者を無くして喪失感の中にあります。