新型コロナウイルス 出口戦略の難しさ

ゴールデンウイークはステイホームの日本

国民はゴールデンウイークの外出を自粛してほしいと政府や地方自治体がお願いしました。諸外国から甘い対応は危険であると揶揄されていました。日本国憲法で定める法律に強制的に国民や企業を縛る法律がなく「自粛をお願いする」ことで始まりました。結果は国民の移動は例年の9割減で、新幹線・高速道路・飛行機・旅館など休業状態になり、ほぼ目的が達成されました。懸念した急拡大の危険が解消され、収束へのカーブに変わりました。

国民一人一人が巣ごもりの厳しい状況の中で、多くの事業者が休業を余儀なくされ、収入が途絶え、固定経費の厳しさが増しています。

大阪府は出口戦略・入口戦略の数値を示して、国にも支援をお願いしながら府内の通天閣などに(赤・黄・青)で表現することを始めました。

一部府県では休業要請の緩和を開始。

新型コロナウイルスの第2波の危険性がある

疲弊する経済活動の中で、ロックダウン解除や自粛要請解除の判断が非常に難しいことが指摘されています。北海道で早期に感染が拡大した第一波を北海道知事の判断で休校・事業自粛・移動制限を図り、感染者「ゼロ」にまでなりましたが、4月になって急激に第2波が札幌市周辺に起こっています。欧州や北米からの帰国者などが成田・羽田経由で北海道に移動したことが考えれれます。ニューヨーク州知事も北海道の状況を注視しています。飲食を伴う接客場所やライブハウスなどが3蜜の条件となり懸念されるといわれています。昨日、封鎖に成功した韓国でクラブで57人人の感染が確認され、一人の感染者が5か所をはしごし感染し7000人が接触関連があると報道されています。ドイツでも州知事の判断で事業再開を初めて、すぐに感染者が増加しています。

韓国文大統領は就任3年の演説で、新型コロナウイルス対策が世界の模範となったと誇る演説をしました。

日本も東北地域・四国・九州南部などはゴールデンウイーク明けから緩和に移っています。岩手県などは過去の感染者0人で緊張感の中で県民の慎重な解除が始まりました。

治療薬とワクチンの開発が急がれる

治療薬とワクチンの開発が急がれる

アメリカでエボラ出血熱の治療薬として開発中の「レムでシビル」アメリカの承認を経て、5月7日日本でも厚生労働省の特例承認が認められました。しかし、アメリカの製薬会社が生産を開始して9月頃発売開始されます。日本ではインフルエンザ治療薬として承認されている「アビガン」が海外や日本の治験で中・軽症者に早期に使うことが有効であるといわれています。感染した芸能人・スポーツ選手などから「アビガン」によって助かりましたと報道もされています。政府は5月中を目途に承認したいと考えています。

2015年ノーベル賞を受けた大村聡北里大学教授が40年前に開発された「イベルメクチン」の有効性と安全性も表明されています。安倍首相やトランプ大統領が前のめりになって有効性をもって新型コロナウイルスが解決する表現には違和感が残ります。医学や製薬会社の状況と国家間の取引に利用される薬剤は、急がれるワクチンの開発競争にも大きな影響があります。国民の安心の担保は情報を共有して判断する必要があると感じました。1920年頃の世界恐慌以上の経済の落ち込みの早期収束を望んでいます。2008年のリマンショックの落ち込みの数倍の規模であるといわれています。耐えて頑張るしかない!