日本とドイツの比較から学ぶ

医療制度から学ぶドイツと日本の違い

現在の介護保険制度は多少の違いはあっても両国は充実した制度を維持しています。経済大国アメリカは皆保険制度がなく、医療費が高額になります。オバマ大統領のころから制度の法整備を叫んでいます。米国の感染拡大は保険制度の有無も影響しているといわれています。

感染症(疫学)は結核・コレラはドイツの医学者コッホが1882年・1883年に発見し、コッホ研究所にいた北里柴三郎(日本近代医学の父)が破傷風(1884年)ペスト(1894年)に発見しています。医学言語はドイツ語だといわれています。日本とドイツは医学において150年前から繫がっています。日本の医学の道はドイツから学んできたことが記されています。ドイツは徹底した主治医制度があり、すべての医療は主治医の判断にゆだねられていると今回知ることができました。日本も総合病院に行くのではなく、主治医に相談するシステムに近づいています。薬の処方なども重ならないようになってきています。

ドイツはなぜ医療崩壊が起きなかった? 日本の10倍のベッド数と医療スタッフが整っています。

ドイツと日本の国土・人口の違い

国土は日本の9割、人口は7割の違い

日本とドイツは国土面積は同じぐらいですが、日本は南北2000㎞で島国のつながりです。ドイツは南北700㎞・東西500㎞で陸続きです。

人口は日本の7割の8000万人の先進国です。

高速道路網はドイツの7割と日本が少ないです。

ドイツの高速道路(アウトバーン)は制限速度がないと聞きます。三車線で左側180㎞・真ん中130㎞・右側100㎞など速度が守られ高速走行(全て高速道路無料)最近は50%ぐらいが制限速度を設けているところもあるようです。

低速や高速の違反は覆面パトカーや速度カメラの取り締まりが厳しいようです。ドイツに行ったことがないので実感できません。間違っているかもしれません。日本では高速でも80㎞が通常です。最近は100㎞もあります。しかし、高速道路の違いが大きく、車の性能にも影響してきます。ドイツ車の人気があるのもわかります。しかし、日本車も負けないように性能向上を図っています。 

一人当たりの労働生産性が違う

75年前の敗戦国ドイツと日本

同盟国として第二次世界大戦を戦ったドイツと日本は75年前敗戦国となり、焼け野原から互いに戦後復興を遂げました。

ドイツは東西に分かれて冷戦が続き、1990年ベルリンの壁崩壊によって東ドイツは西ドイツに組み込まれ歩みだして30年になります。1991年日本はバブル崩壊によって国家経済が大混乱を起こしました。ドイツも低い経済国家を吸収することで厳しい国家運営をせまられました。互いに厳しい中から30年今の国家を維持しています。労働生産性ではドイツのほうが格段に優れていて、時間当たりの給与は倍、違います。働く時間・日数も大きく違います。ドイツは教育費無料、日本は有料で無料の幅を広げています。水の値段は日本ボトル150円、ドイツ400円と高いです。日本は水に恵まれているのかな?

ドイツは環境に厳しい国です。

ドイツは自然エネルギーの比率が高い

ドイツに緑の党があるように環境に非常に厳しく国民が理解している国家でもあります。東日本大震災で福島原子力発電の爆発事故で危険と判断し、原子力発電から撤退することを決めました。ドイツから環境に関する製品が世界に紹介され流通しています。街の景観にも厳しい制限があるといわれています。メルケル首相は東ドイツ出身で環境相を経て首相になった人です。EUの主要国の首相として存在感を発揮しました。難民受け入れ問題で支持が低下していましたが、新型コロナウイルスの毅然とした対応で信頼感が回復しているといわれています。

日本・ドイツはこれからも世界をリードする堅実な国家であってほしいと願っています。遠い国を新型コロナウイルスの機会に少し学ぶことができました。