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朝鮮半島 南北首脳会談 

朝鮮半島の南北首脳が板門店で歴史的会談

北朝鮮の核実験・弾道ミサイルの発射で威嚇する状況の中で、国連における制裁決議が実行されていました。特に協力関係のあった中国も決議に賛同し制裁強化を計りました。

韓国では朴槿恵の弾劾・罷免に伴う2017年5月9日大統領選挙文在寅(ムン・ジェイン)が当選し、融和路線を訴えて就任していました。

世界的な経済制裁の圧力は北朝鮮の軟化につながったのか判明できていませんが、韓国の思いと北朝鮮体制の思いが一致し、南北首脳会談が実現したものと思われます。

只、過去において2度の南北首脳会談が行われ融和の話し合いがもたれ、各国との援助と引き換えに核開発などの停止を約束したことが守られてこなかった歴史があります。

南北休戦中(65年の歴史)

第二次世界大戦による日本の敗北後、1948年に成立した朝鮮民族の分断国家である大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義共和国(北朝鮮)の間で生じた朝鮮半島の主権をめぐる争いが、それぞれの支援国による国際紛争に発展することになり現在も休戦中の状況にあります。北朝鮮は共産国家ソ連、中国の支援を受け韓国に侵略、アメリカを中心とした自由主義を中心とした国連軍が韓国の支援に回り国際紛争になり3年間に及ぶ朝鮮戦争が起こりました。1953年7月、両軍及び支援国による休戦協定が調印され、65年間民族分断の歴史が続いています。

歴史を乗り越えることが出来るか

3年間の戦争中に双方および支援国においても大量の死傷者を生み出した戦闘と休戦中の65年歴史を乗り越えた、和解の決断を迎えることが出来るか、たくさんの難題を乗り越える難しさも感じます。

日本も日本海をはさんだ隣国であり、戦前は植民地化による統治の歴史が刻まれています。日本にもたくさんの朝鮮民族の人が共に生活しています。

日本からも戦後北朝鮮に渡った人がたくさんいます。さらに、拉致という非常な被害の歴史が刻まれています。

両国の数値から見る現況

2016年度 人口 韓国 5125万人 北朝鮮 2537万人 日本 12700万人

  韓国のソウル人口 2500万人 (集中 世界5位の都市) 少子高齢化は日本同様

韓国統計庁が15日に発刊した「北韓(北朝鮮)の主要統計指標」によると、北朝鮮の昨年の国民総所得(GNI)は約332億ドル(約3兆7387億円)で韓国の45分の1、1人当たりGNIは22分の1しかない。
また昨年の北朝鮮の人口は2490万人で、韓国(5125万人)の半分に満たない。

北朝鮮の昨年の経済成長率は3.9%。貿易総額は65億ドル(約7319億円)で、韓国(9016億ドル)の138分の1にとどまっている。
発電設備容量は766万キロワットで韓国の14分の1、道路総延長は2万6176キロメートルで韓国の4分の1、携帯電話加入者数は361万人で韓国の17分の1だ。

ベルリンの壁崩壊(1989年11月9日)による共産国家崩壊の歴史の中で翌年東ドイツが西ドイツに併合される歴史があります。現在のメルケル首相は東ドイツ出身で物理学者で10年間経済大国ドイツを率いています。

共産国家ソビエト連邦崩壊がもたらした出来事で、現在の北朝鮮と中国・ソ連の関係と若干違うのか分かりません。