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ロシア ウクライナへ侵略戦争一か月

日本にとって遠い国の戦争でない衝撃!

大国(ロシア)による一方的な侵略戦争は過去に起こった世界大戦に発展する可能性を含んだ隣国への侵略にあります。

プーチン大統領のウクライナ侵略の目的

  • 親ロシア派の組織が占拠しているウクライナ東部2州をウクライナの攻撃から守り、欧米からの脅威を取り除く戦い。
  • ウクライナのゼレンスキー政権は親欧米で、NATOへの加盟を目指している。ロシアにとって危険である。
  • ソビエト連邦崩壊後「東方拡大しない約束をNATOが破った」としてウクライナのNATO加盟を阻止すると主張。
  • ウクライナの「非軍事化と非ナチ化」第2次世界大戦のドイツとソ連の悲惨な戦争に準え「非ナチ化」を名目に挙げている。

2014年の用意周到に仕掛けた「クリミア半島」併合戦略の成功でロシア国民の信任を得たプーチン大統領はNATOに傾くウクライナ侵攻を密かに準備していた。昨年からウクライナ国境に集結したロシア軍10万人、大量の戦車の終結は衛星画像で確認されていました。

プーチン大統領はソ連邦崩壊の時  東ドイツ駐在

プーチン大統領はソ連邦時代旧KGB(国家保安委員会)に所属し諜報(スパイ)活動、ソ連邦崩壊時東ドイツにKGBとして駐在(30歳代家族で)していた。ソ連崩壊を指揮したゴルバチョフと民主化のエリツイン大統領によってソ連が崩壊しベルリンの壁も壊されました。屈辱的な状況で故郷(ペテルべルグ)の役人になり、エリツインに見込まれ中央政界に上がり首相・大統領(2000年~)になりました。世界一の領土と軍備を備えた民主国家は恵まれた地下資源を利用して富を得る国家として復活しました。プーチン大統領は政商と共に富を築き、国民の支持も得ました。しかし、産業生産国家としての成長に乏しく国の経済も疲弊する状況に陥り、欧米・日本などの資本を導入して維持を計ってきました。2014年国民の支持を得るためウクライナ領クリミア半島を急襲し占拠しました。混乱する中で欧米(NATO)は対応できず。プーチンはロシア国民の80%以上の信任を得ました。

専制主義国家と民主主義国家の戦いは鮮明になった

専制主義国家と民主主義国家の戦い

2020年1月バイデン大統領の就任演説で世界は「専制主義国家と民主主義国家の戦いである」と訴えました。世界2位の経済大国に成長した「中国」を念頭に置いた発言でした。あれから2年、自由主義圏の首長は国民の意思を持った選挙で選ばれた人が国を代表しています。専制主義国家では何らかの選択は行っていますが、統治を優先する専制主義者によって固められています。主義には良い面、悪い面が存在します。最終的には国家と国民の意思が反映されます。

民主主義国家の首長(大統領・首相)は国民による選挙によって選ばれます。議会制民主主義、三権分立が明確に実施され国民の意思が選挙によって尊重されます。200以上ある世界の国で専制主義の国家(類似国家)も沢山あります。日本で知られるのは中国、北朝鮮などがあげられます。中国は共産党一党支配の元で国家が運営され、時には強権的な体制維持を計っています。北朝鮮は金正恩(3代目)が全ての実権を握って国民を統治しています。

ロシアはゴルバチョフ、エリツインによって共産党一党支配から議会制民主主義、国民の占拠によって首長が選ばれる仕組みになりましたが、プーチン政権になって専制主義国家に戻って、反対勢力を強権的な圧政によって抑えています。隣国中国習近平体制と連携し、米国および欧州の自由主義圏と対立しています。

ロシアのウクライナ侵攻一カ月、停戦協議開始

3月28日 ロシア対ウクライナの停戦協議

トルコ政府(エルドアン大統領)の仲介で泥沼化するロシアのウクライナへの侵攻を停止するするため、黒海を挟んだトルコの首都イスタンブールで停戦協議が行われました。膠着する首都キーウ、孤立するマリウポリなどの戦況を打開するためトルコで重要な停戦協議が行われました。ロシアが一方的にウクライナへの侵略を仕掛けて双方の激しい戦いがウクライナの各地で繰り広げれれています。ウクライナ軍の強硬な抵抗にロシア軍も苦戦を強いられ、戦況が一か月に及んでいます。1000発を超すミサイルがロシア領土、黒海艦隊から打ち込まれ、民間のウクライナ人に大きな被害が及んでいます。ウクライナの子供と女性、高齢者が隣国へ500万人近く非難しています。日本も避難民を受け入れを表明しています。世界戦争に発展する前に停戦することを願うばかりです。