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豪雨災害 島根県江の川氾濫

中国地方最大の一級河川 江の川氾濫

中国地方の山間広島県三次市に降り続いた集中豪雨により島根県を流れて日本海へそそぐ中国地方最大の一級河川江の川が警戒水位を突破して氾濫しました。氾濫した水は田畑や住宅地に流れ込み海のように広がりました。一昨年の中国地方を襲った「西日本豪雨災害」の少し北側で島根県に豪雨が流れ込み被害が拡大しました。

豪雨災害国日本の河川管理に警告

豪雨災害が発生するたびに河川管理の重要性が増してきます。日本は梅雨期・台風期に集中豪雨が発生し、地形的に急流の多い河川が各地で網の目のようになって海に流れ込みます。一級河川は国の管理する河川で最大の降雨量を予測し改修、強化を図っています。氾濫が発生すると「生まれて初めての経験」の言葉を聞きます。歴史的には戦国時代に信濃や江戸などで大規模な河川改修が行われています。現代社会でも欠かせない河川維持管理の実態があります。氾濫するたびに甚大な被害を受ける厳しい現実があります。

揺れ動いた河川改修かダム建設の是非

2009年政権交代(自民党→民主党)で事業仕分け(無駄の見直し)代表として群馬県の建設中の八ッ場ダムがクローズアップされました。建設計画から50年建設途上の八ッ場ダムの建設中止が決まりました。2008年のリーマンショックの中で緊縮財政を余儀なくされた状況の中で、5000億円と言われる建設計画は中断されました。記憶ではダム建設よりも河川改修に大きく事業環境が変わりました。利根川水系の上流にある八ッ場ダムは昨年の19号台風の豪雨の受け皿として効果を発揮したと評価する人もいます。河川改修では堤防の強化・川底の浚渫・流れを変えるなどで災害に備える議論が各地で起こりました。ここ数年の線状降水帯・台風の雨量の多さで被害が拡大しているようにも思えます。地球温暖化の影響と表現する人もいますが、国として、河川改修の抜本的見直しも必要になってきました。