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EUの経済連携協定(EPA)日中ワイン戦争

ワインと言えばボルドー、高品質と格付けのあるボルドーワインが醸造所(シャトー)が中国資本に買収されています。13億人の中国市場でワインブームが起こり中国に大量に出荷されています。中世から積み重ねてきた生産・品質・格付けに異変が起きています。35年前サントリーがボルドーに参入生産し日本・中国に輸出しています。

サントリー フランス ボルドー

洋酒メーカー サントリーは国内で高品質なワイン造りを行うとともに、世界各国の名門ワイナリーとグローバルなワインビジネスを展開しています。

1983年,フランスボルドー地方の名門「シャトーラグランジュ」の経営権を取得しました。欧米以外の企業として初のボルドー進出は、現地の伝統・習慣を尊重し、品質重視のワインづくりに徹し、数年で評価を飛躍的に引き上げる実績を生みました。

1988年にはドイツのラインガウの「ロバート醸造所」の経営権を取得、さらにフランスシャトーの共同経営も実現しています。世界各国の名門ワイナリーシャンパンハウスと提携し、サントリーは日本及び中国に出荷しています。

中国 フランス ボルドー進出

13億人の巨大消費大国はワイン生産においても世界に進出して米国のワイナリー工場や伝統あるフランスボルドー地方のワイナリー醸造所を買収し中国へ輸出しています。ラベルも中国向けに貼り換え、価格を吊り上げる商品も出ています。

急激に進出する中国に対して、ボルドー地方の生産者の反発も浮かび上がっています。

35年前にサントリーが進出した環境と違う、巨大消費国の中国の進出は地元でも脅威になっています。

消費と生産を拡大する中国の脅威

世界2位の経済大国で13億人の消費大国の脅威は世界中に広がり、米中貿易戦争に発展し、今後の世界秩序に大きな混乱が続くことが予測されます。

最近、経済的に厳しいイタリアは中国との貿易を積極的に推進することで一致しています。



日本と欧州EU連合の経済連携協定(EPA)

日本は戦後復興、高度成長期にアメリアが重要なパートナーとして経済成長を遂げ世界2位の経済国家になりました。しかし、中国・韓国・台湾など近隣新興国の台頭で大きな変革期を迎え、特に改革開放を遂げた中国の経済成長(世界2位)が大きな脅威となっています。日本と欧州EU連合(EU)の経済連携協定が結ばれました。

日本と欧州連合(EU〉連携

アメリカなど自国第一主義の台頭によって、欧州連合(EU)との経済連携の機運が加速し協定に至りました。2019年2月1日開始し、欧州ワインの値下げが始まりました。日本と欧州の大きな自由貿易圏が誕生し、アメリカの離脱で遅れているTPP協定など自由貿易圏が拡大、変化が予測されます。

日本国民にとって何がプラスかマイナスか分かりかねていますが、欧州との間で貿易自由化が始まったと言えます。

  • イギリスのEU離脱交渉の経緯
  • 米国・中国の課税合戦の行方
  • 世界の秩序維持の危機の打開
  • 知的財産権の明確な規定と保護

自由貿易の連携協定によって、新グローバル社会の健全な一歩になればと願っています。

グローバル経済の大きな岐路

今、自由貿易交渉で一番懸念されているのは「知的財産権」に対する憂慮が大きな議論のテーマになっています。民間レベルで可能でも、国家レベルになると大きな影響が懸念され貿易戦争にまで及んでいます。

今までけん引してきた国家と成長過程にある国家との大きな溝は河となりつつあります。

ユーチューブ動画 サイトから

日本国内における影響

自由貿易(EPA/TPP)において影響受けるのは農業、畜産分野で、零細分野の影響が大きと言われています。

何としても農業・畜産を守ることから支援することに変わり大きな転換期を迎えています。

品種改良や効率化・安全性などの分野で世界と戦う厳しい現実が待っています。

一方で、工業部門は関税が撤廃されて、一部国内生産による輸出も可能になります。雇用も生まれます。



G20大阪サミットで自由貿易が議論になる

2008年のリーマンショックによる世界経済の危機で誕生した世界主要20か国首脳会議(G20サミット)が、6月28日・29日大阪(会場インテック大阪)で20ヵ国・欧州連合首脳が集まって議論が交わされます。

自由貿易主義を唱える日本が議長国としての役割が重要になっています。