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千里川(大阪 豊中市)

マンションが立ち並ぶ都会の真ん中を、自然に流れる千里川

今の千里川にも歴史があることを知りません。少しでも知り、感じることで散歩の一歩一歩が楽しく思えてきます。

・昔から地元住民の大切な資源であり、天明(1781年 - 1788年)の
 の大飢饉では住民が水を巡って騒動になり、洪水や氾濫が相次い
 で地元住民を非常に苦しめていた。
・大阪万博(1970年)の3年前(1967年7月9日)に発生して死者61
 名を出した北摂豪雨では過去最悪の被害を受け、これにより千里
 川の治水対策が見直され、改修工事が行われた。
S字形に蛇行していた部分を改修した結果、ほとんど洪水や氾濫な
 どは無くなり、暴れ川と呼ばれなくなった。
・高度成長期に起こった産業廃棄物や家庭用の用水が川を汚染しゴ
 ミと汚染水で汚れ生物の生息に大きな問題を抱えました。

川辺に花が咲き、川には鯉が群れになって泳いでします。

・川の汚染には沿線の地域住民が立ち上がり、長い期間をかけてゴミ

 や、排水汚染を無くす活動を続けてきました。

・日本全国で川や道路、公園や登山道においてもゴミ運動が続けら

 れ、今は日本文化の一つになっています。

・地域の小さな思いが、長い歴史を積み重ねて文化として息づき、

 ゴミの持ち帰りや片付けが習慣になっています。

千里川沿いも四季それぞれ素晴らしい環境があります。

・年中穏やかな川のせせらぎに透き通った水に映し出される光景が四

 季それぞれ違って映し出されます。

・春になると土手沿いに植えられた桜並木が咲き誇り、厳しい寒さか

 ら解放される瞬間を多くの人と味わうことができます。

・暑さ厳しい夏は木々の緑の下を吹き抜ける風と、川の水の冷涼感を

 味わいながらしのぎます。

・秋は地域の稲穂がこうべを垂れるように、木々も色づき始めて冬の準備を始めます。日本には紅葉と

 言う素晴らしい季節の色づきがあります。近くの山々も色づき始めます。

・厳しい寒さがやってくると、何処からともなく川辺にカモやサギが飛んできて川辺の餌をつつき始め

 ます。今年も飛んできたと感動します。 小さな鳥がどこからやってくるのだろう!

・川の中をのぞくと冷たい水の中をコイが元気に泳いでいます。水草などの餌を求めて尾っぽをくねく

 ねさせながら泳いでいます。

千里川は大阪国際空港の滑走路南側から安威川に合流

・千里川は箕面市・豊中の住宅地を経て大阪国際空港の滑走路南側を通って安威川に合流しています。川沿いの道では離着陸する飛行機をごく近くで見ることができ、滑走路への着陸機は頭上をかすめるように航行しています。また、空港近辺は夜景もすばらしく、飛行機の撮影地やデートスポットになっています。

・同じ箕面山麓を源流とする箕面川は、観光地で有名な箕面大滝、箕面公園などを抜けて大阪国際空港の滑走路北側を通って安威川に合流しています。