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世界各地で起こる異常気象による豪雨災害

中国全域で集中豪雨による巨大災害

7月、中国は夏になると洪水に見舞われます。昨年も長江(下流揚子江)流域の洪水が報道されました。今年は全土31省の内27省で豪雨氾濫が起こり3000万人が避難し死者・行方不明者数百人に上っています。日本円にして2兆円規模の被害になっています。中国大陸はチベット山脈などを起源とし北に黄河、南に長江6300㎞の大河を利用して大量の雨水をシナ海(海洋)に送り出しています。各地で降り注ぐ集中豪雨は大河を飲み込む勢いで増水します。内陸には巨大ダムでせき止め電力を供給し、水量のコントロールを行っています。造られたダムの決壊も起こっています。中国の国土9,634,057km²(ロシア・カナダ・米国の次に大きい、日本の国土378,000 km²(中国の4%)、アメリカ9,834,000k㎡です。 中国の人口14億人(日本1億2千万人) 

集中する線状降水帯、熱帯性低気圧台風の被害

大型台風6号は中国へ8号は特異なコース

日本の南、太平洋上赤道付近で発生した熱帯性低気圧がエネルギーを蓄えながら成長し、高気圧や偏西風の影響を受け台風となり進路を変えながら、多くは日本列島に向かってきます。衛星の発達で、台風の発生、経路、大きさ、速度などを観測しながら災害に備えています。6号は沖縄八重島近海で停滞しながら巨大化し、中国の方に進路を取りました。7号は?熱帯性低気圧に、8号は発生後北上し観測史上初の東北地方の太平洋岸から上陸しました。一般的には偏西風に乗って九州方面から日本海を経由して東北に再上陸する経路を辿ります。日本の台風シーズンは通常は9月頃です。異常気象で台風の時期、経路、規模が違ってきています。

ドイツライン川流域の集中豪雨